まさに芸術「加賀水引」

2025年3月19日放送

今回は石川県金沢市の「加賀水引」。
冠婚葬祭などで使われてきた水引。今まで平面だったものを初代が立体的に進化させた加賀発祥の伝統文化です。
蛇、龍など、今年の干支さえも自由に表現する津田水引折型さんでその魅力を紐解いていきます。

革新的すぎるが故、初代が「無茶苦茶流」と呼んでいた、貴重な当時の図案を特別に拝見…!

芸術な作品の数々。中には制作期間6ヶ月もかけた「鳳凰」の水引も!

水引界に革新を起こし、芸術の域まで押し上げた加賀水引に欠かせない結び「あわじ結び」に冨永愛が初挑戦! 簡単そうに見えて、キレイな曲線を生み出すのは実は難しく、職人界隈で道場破りと言われた愛さんも大苦戦!?

津田水引折型の5代目、津田六佑さんは今まで縁起が悪いと避けられていた黒の水引にこだわった作品を生み出しました。
縁起の悪い黒にあえてこだわるのには作品に対する、ある想いが込められていました。

加賀水引

石川県金沢市にある津田水引折型の初代・津田左右吉が生み出した水引。これまで平面だった水引を立体的にさせ、水引界に革新を起こし芸術の域まで押し上げた。100年以上経った今も受け継がれ、洗練された水引アートは、ホテルなどの空間演出にも活用されている。

津田水引折型4代目 津田宏さん・さゆみさん

宏さんは元々サラリーマン生活をしていたが、平成元年、25歳の時に加賀水引の世界へ。さゆみさんは三代目、津田剛八郎・千枝の一人娘として生まれ、金沢美大を卒業後、家業を継いだ。結ぶ工程は宏さんが、書く工程はさゆみさんが担当。

津田水引折型5代目 津田六佑さん

市内の大学を卒業後、インターネット関連企業に10年勤務。その後、2014年から5代目として家業を継ぐ。2024年、黒で統一した工芸品ブランド #000 BLACK KOGEI 立ち上げ。様々な伝統工芸の職人や作家とコラボしながら新たな伝統工芸の可能性を広げている。

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