土佐酒

2025年1月15日放送

昨年12月、日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコ無形文化遺産に登録され大きな話題を呼びました。

そんな中、2021年酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞・入賞率とも全国1位に輝いた土佐酒。2024年には世界各地のコンテストで受賞ラッシュを見せ注目を集めています。

今回は土佐酒の美味しさの秘訣を探るべく、人気の地酒「安芸虎」を作る有光酒造場を訪ねました。

明治時代から続く有光酒造場が造る伝統的な土佐酒や、新しい土佐酒を飲み比べ!
さらに土佐酒が全国に広まるようになったきっかけ、酒造りの経験がなかった元事務員が新しい日本酒を作り上げるまでのヒストリーも紹介します。

「北陸の伝統文化を未来へ紡ぐ」では、ブルネロ クチネリ表参道店で2月末まで開催している輪島塗展の様子をご紹介します。

有光酒造場

明治36年(1903年)有光伊太郎により創業。
仕込み蔵は江戸時代に建てられた古い酒蔵を、現在まで修理改良しながら使用。
伊太郎は三菱財閥の創業者、岩崎彌太郎と仲が良く、彌太郎が上京する際に出資するなど、親交があったといわれている。
爽やかな酸味としっかりとした味わいで海外の鑑評会でも多数入選している「安芸虎」をはじめ、全国に多くのファンを持つ老舗酒造。

4代目 有光尚さん

有光酒造場の4代目。明治時代から続く伝統の土佐酒作りを継承するだけでなく、酵母を宇宙に旅立たせた「安芸虎 深海の宇宙 純米大吟醸」を作るなど、新たな挑戦を続けている。

杜氏 尾木 芳之さん

事務員として有光酒造場に入社。元々日本酒好きで全国の蔵をを見て回っていた尾木さんは「さらに食事に合うお酒を作りたい」と4代目の尚さんに直談判。そうしてできたのが「安芸虎 山田錦80%精米 純米」。80%精米の厚みのある旨味がありながら、爽やかなキレもあり人気を集めている。

5代目 有光由さん

お酒がほとんど飲めなかったため実家を継がず、他県で看護師として働いていた。毎年実家から送られてくる有光酒造のお酒に全く興味がなかったが、だんだんとその魅力に気づいていった。
跡を継いでまだ3年ほど。酒造りの修行をしながら一人前の職人を目指している。

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