曲げわっぱ編
2024年6月19日放送~6月26日放送(全2回)
世界に誇るBENTO「曲げわっぱ」
2024年6月19日放送
今回訪れるのは、秋田県大館市の「曲げわっぱ」。
見た目の美しさもさることながら、食材を長持ちさせ、ご飯を美味しくさせる効果があるといわれ、国内はもとより、海外でも注目されています。
なぜ、ご飯が美味しくなるのか?あの美しい曲線はどうやって作られているのか?今回は、その謎を解き明かしていきます。
冨永愛が訪れたのは、1966年創業の柴田慶信商店。初代の慶信さんは独学で曲げわっぱの道を探求し、現在は息子の昌正さんが跡を継いでいます。
曲げわっぱに使われるスギが食材にもたらす効果、職人の技術、一つ一つの作品に込める想いとは?
そして、冨永愛が曲げわっぱ作りに挑戦!硬い木を曲げるのに大苦戦!?
秋田県大館市一帯で作られている曲物。
秋田杉の美しい木肌と木目が特徴。曲げわっぱの弁当箱やおひつにご飯を入れておくと、杉が程良く水分を吸収して美味しいご飯を食べることができる。
その歴史はおよそ1300年前。すでに現代と同じ形のものが作られていたという。17世紀後半に下級武士の副業として発展し、1980年には国の伝統的工芸品に指定された。
今では国内のみならず、海外でも高い評価を受けている。
大館曲げわっぱの伝統工芸士。
1996年大学卒業後、2年間の会社勤めを経て秋田へ戻り、父・慶信氏に弟子入り、曲げ物の道に入る。父から受け継いだ湯曲げ技法、ロクロによる加工、鱗模様に皮綴じする「鱗綴じ技法」を得意とする。
全国伝統的工芸品公募展 日本伝統工芸士会長賞、日本クラフト展入選、くらしの工芸展2006審査員奨励賞を受賞。
また、曲げわっぱのギャラリー&ショップ、カフェ、コワーキングスペースの3つのテナントが入る「わっぱビルヂング」を創設。地域創生、大館市の魅力発信の場として発信していく。
「曲げわっぱ」の未来
2024年6月26日放送
今、国内外で人気の「曲げわっぱ」の未来とは?
今回も秋田県大館市の曲げわっぱ工房・柴田慶信商店の二代目・昌正さんにお話を伺います。
今回、冨永愛が、曲げた木材を桜の木の皮で接着させる「皮綴じ」に挑戦。
少しの隙間ができただけでキレイに仕上がらないというかなり難しい作業。
その体験から「皮綴じ」の模様に込められた幸せへの願いを感じとります。
そして、「一つの曲げわっぱ製品ができるには一つの物語がある」。
二代目・昌正さんが語るその言葉を紐解くと、ある感動のエピソードが。
お客さんのことを徹底的に考え、最新の技術を取り入れてきたからこそ出来た
曲げわっぱと、その未来に向けた製品も見えてきます。