大曲の花火編

2024年7月10日放送~7月24日放送、10月30日放送(全4回)

大曲の花火
2024年7月10日放送

今回訪れるのは、「大曲の花火」として全国に名を馳せる秋田県大仙市。
夏だけではなく、四季を通して年中花火が打ち上がり、毎年8月に開催される「全国花火競技大会」は、全国から選抜された一流の花火師たちが日本一を目指す“花火界のオリンピック”。

なぜ大曲が花火のまちになったのか?世界屈指の花火はどうやって作られるのか?その疑問を解き明かしていきます。

お伺いしたのは明治27年創業の響屋大曲煙火。
これまで数々の花火競技大会で優勝し、常に新しい花火に挑戦する老舗煙火店の代表、齋藤 健太郎さんからお話を聞いていきます。

そして今回、9月に開催される「北海道芸術花火」で打ち上げる「尺玉」の一つを冨永愛が作ることに。

10号玉ともいわれ、花が開いた時に300mにもなる尺玉をいきなり作るのは至難の業。
そこで、小さい5号玉の花火作りから教えて頂くことに。

少しでも間違えたらやり直しになってしまう、繊細な職人技が見えてきました。

さらに花火作りには「和紙」が欠かせないことを知り、その凄さに改めて感動を覚える。

「花火のまち・秋田県大仙市」 

全国から選りすぐりの花火職人が集まり、その腕を競う「大曲の花火」をはじめ、年中花火が打ち上がる全国有数の花火のまち。
大仙市には花火伝来に関する資料はないが、隣町の六郷(美郷町)では、関ヶ原の戦いで敗れた豊臣方の秋田藩主佐竹義宣の一行の火術家が滞在中の部落の娘と恋に落ち入り部落内に身を隠し、秘伝を伝えたことが発祥といわれている。
「大曲の花火」の歴史は江戸時代までさかのぼるとされ、他県の花火師たちと切磋琢磨する中で発展していった。現在は70万人以上の観客を動員する全国有数の花火大会として知られる。

響屋大曲煙火株式会社 五代目 齋藤健太郎さん

創業1894年、今年130年を迎えた老舗・響屋大曲煙火の代表。
全国で多くの賞を受賞し、花火師としては2人目の「現代の名工」に選ばれた新山虎之助を祖父に持つ。
2019年の大曲の花火では10号玉自由玉の部で準優勝を獲得。
今年7月開催の「モントリオール国際花火競技大会」に地元の花火会社とともに日本代表として出場し、優勝を目指す。

大曲の花火と花火コレオグラファー
2024年7月17日放送

全国的に有名で多くの人を魅了する「大曲の花火」。

前回、秋田県大仙市の老舗煙火店、響屋大曲煙火を訪れた冨永愛。
9月に開催される「北海道芸術花火」で打ち上げる「尺玉」の一つを作ることに。

大きな尺玉(直径30cm)作りの練習として作った5号玉(直径15cm)の花火がいよいよ完成!綺麗な「丸」を描くことはできるのか?

そして、実際に打ち上げる尺玉作りに挑戦!
冨永愛がデザインする尺玉とは?

その尺玉が上がる「北海道芸術花火」は、国内最高峰の花火師達の芸術玉が、音楽のリズムや曲調にシンクロするよう綿密にプログラムされて打ち上げられる花火大会。
打ち上げから、花が開いて消えるまでを全て計算され、1/30秒単位でコントロール。花火と音楽を融合させ、花火大会を芸術の域にまで押し上げた。

この芸術花火を演出するのが「花火コレオグラファー」という職業!
どうやって花火をここまで綿密に打ち上げることができるのか?花火コレオグラファーという職業を作った大矢亮さんにお話を伺う。

花火コレオグラファー

花火プログラミングを専門とし音楽とシンクロした花火を演出。 花火打ち上げから、開いて消えるまでのすべてを計算し、30分の1秒単位で綿密にプログラムする職業。
「コレオグラファー」とは振付師という意味。音楽に合わせ、踊らせるように花火を構成する。

花火コレオグラファー 大矢亮さん

花火コレオグラファーという職業を作り、日本一の花火コレオグラファーと称される職人。30分以上の演出は、大矢さんの独壇場と言われている。假屋崎省吾、コシノジュンコなどの異業種アーティストとのコラボ花火も高い評価を得ており、海外での活躍も見せる。
2014年から『芸術花火』といわれる音楽と花火を融合させた演出を確立させ、2018年にサザンオールスターズの楽曲を使った『茅ヶ崎サザン芸術花火』を成功させるなど、花火を芸術の域に押し上げている。

大曲の花火の未来
2024年7月24日放送

全国の職人たちが最高の花火を競う「大曲の花火」。

色鮮やかな日本の花火に欠かせないのが「和紙」。
和紙を使っているからこそ、日本特有の色とりどりで綺麗な「円」の花火を打ち上げることができるそうです。しかし近年、上質の和紙が手に入りづらくなっているとのこと。

そこで以前、番組に出演していただいた、日本三大和紙の一つ、美濃和紙を作る職人・小澤由美さんと繋ぎ、響屋大曲煙火の五代目・齋藤健太郎さんとリモート対談。

最高の花火を作るため、冨永愛がマッチングを試みます。

そして、今回訪れた響屋大曲煙火の花火師・今野祥さんは、今年4月に開催された『大曲の花火 春の章』で、究極の花火「五重芯」の打ち上げに成功。
「五重芯」は五重の円を描き、全ての円が丸く開かないと失敗という最高難易度の花火。成功させるまで7年もかかったという今野さんのドラマに迫ります。

さらに、大曲の花火の職人たちが描く花火の未来とは?

北海道芸術花火
2024年10月30日放送

以前、冨永愛は数々の賞を受賞している大曲の響屋大曲煙火を訪れ、尺玉作りをデザインの考案から挑戦!

尺玉とは直径30cmほどの花火で、打ち上げると300mに開く大きな花火。

花火作りでは「星」という、色や光のもとになる火薬を置いていくのですが、わずか1mmのズレただけでも上空では10mのズレに。大きな尺玉だとさらに大きなズレになるため、より繊細な技術が求められます。

さらに、半分ずつ作った花火を一つに合わせる「皮合わせ」。
失敗してしまえば一からやり直しという、緊張の瞬間。

冨永愛の尺玉作りは上手くいくのか?

そして、2024年9月に開催された「北海道芸術花火」。
花火の打ち上げから、開いて消えるまでのすべてを計算し、30分の1秒単位で綿密にプログラムする職業、花火コレオグラファーの大矢亮さんが演出を担当。

国内最高峰の花火師達の芸術玉が、音楽のリズムや曲調にシンクロするように、夜空を彩ります。

その「北海道芸術花火」で冨永愛が作った尺玉が打ち上げられました。

初めて作った尺玉はキレイに花開いたのか!?
そしてどんなデザインになったのか?
その結果をぜひ見届けてください!

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