【特別編】大歌舞伎SP

2024年7月3日放送

先日、歌舞伎座で行われた六月大歌舞伎では、萬屋一門の襲名披露が行われました。
初代中村萬壽(69)、六代目中村時蔵(36)、五代目中村梅枝(8)の親子三代。
そして、中村獅童さん(51)の2人の息子、小川陽喜くん(6)、夏幹くん(3)は、初代中村陽喜、中村夏幹を襲名しました。

今回は特別編として、襲名披露までの様子と、襲名後の初舞台に密着!

現役のまま名跡を譲ることは滅多にない歌舞伎の世界。萬壽さんは六月大歌舞伎で、現役のまま萬屋の大名跡である時蔵を息子に譲りました。40年以上守り続けてきた名跡を、現役のうちに息子に譲った訳とは?

そして父から大名跡を譲り受けた六代目時蔵さんは、父が26歳で時蔵を襲名した時に演じた、女形の大役といわれる「妹背山婦女庭訓」のお三輪を初めて演じます。その初舞台を見た父・萬壽さんの感想は?

梅枝くん、陽喜くん、夏幹くん、歌舞伎界の未来を担う子ども3人に密着!祝幕のお披露目会見でまさかのハプニング!?そしていよいよ迎えた初舞台は?インタビューでは、将来が楽しみになる大人顔負けの名言&迷言連発!

さらに以前、笠間市の大津晃窯さんで作らせていただいた笠間焼が焼き上がり、冨永愛のもとに到着!大きなサラダボウルを作ったのですが、どんな焼き上がりになったのでしょうか?

「歌舞伎」

歌舞伎の語源は「傾(かぶ)く」。流行の最先端をいく奇抜なファッション、世間の常識はお構いなしの「かぶき者」をまねた扮装で見せた「かぶき踊り」が歌舞伎のルーツといわれている。
「芝居」「踊り」「音楽」の3つが歌舞伎の要素。歌舞伎の名称も3つの要素の当て字で、「歌」は音楽,「舞」は舞踊、「伎」は演技を指す。
400年以上の歴史を持ちながら、既存の考えにとらわれず、近代的な要素も積極的に取り入れ、今も人々を楽しませている。

初代中村萬壽

現代を代表する女型の最高位「立女形」の1人。
1960年に三代目中村梅枝を名乗り初舞台。1981年に五代目中村時蔵を襲名。2024年に初代中村萬壽を襲名。1979年に重要無形文化財保持者に認定、2010年に紫綬褒章を受章。2007年より国立劇場歌舞伎俳優養成課の講師をつとめ、後進の育成に尽力。
2017年から一般社団法人伝統歌舞伎保存会理事を務めている。

六代目中村時蔵

父は初代中村萬壽、弟は初代中村萬太郎。
『金閣寺』雪姫、『寺子屋』戸浪、『壇浦兜軍記』阿古屋など錚々たる古典の女方はもちろん、父・時蔵と同様に『仮名手本忠臣蔵』力弥のような若衆、『髪結新三』忠七のような二枚目にも定評がある。

五代目中村梅枝

2015年生まれ。六代目中村時蔵の長男。2020年に国立劇場「彦山権現誓助剣―毛谷村―」で初お目見得。今年、六月大歌舞伎で五代目中村梅枝を襲名し、初舞台を踏んだ。

初代中村陽喜

2017年生まれ。中村獅童の長男。2022年1月に「祝春元禄花見踊」で初お目見得。今年、六月大歌舞伎で初代中村陽喜を襲名し、初舞台を踏んだ。

 

初代中村夏幹

2020年生まれ。中村獅童の次男。2023年に「今昔饗宴千本桜」で初お目見得。今年、六月大歌舞伎で初代中村夏幹を襲名し、初舞台を踏んだ。

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