発見!ニッポンの神業スペシャル!〜世界遺産・高野山の秘密と弘法大師の奇跡〜

「発見!ニッポンの神業スペシャル!」

#06

2024年1月13日(土)19:00〜20:54 第六弾※再放送

初回放送:2023年9月30日(土)

〜世界遺産・高野山の秘密と弘法大師の奇跡〜

古来より日本に伝わる伝統技術や先人の知恵を『神業』と呼び、
未来に繋ぐべき『ニッポンの神業』をご紹介するシリーズ特番の第6弾。
今回の舞台は、世界遺産になっている和歌山県高野山。
今年、生誕1250年を迎える弘法大師・空海によって開かれた
真言密教の聖地として知られ、年間およそ150万人の参拝客が訪れます。
人はなぜ高野山を目指すのか?
そして空海は、1200年以上経った今もなぜ愛され続けるのか?
この2つをテーマに、ヒロミと羽田美智子が高野山を訪れ、その神業を探ります!

第6弾!!世界遺産・高野山の秘密と弘法大師の奇跡!
今年、生誕1250年の弘法大師・空海が開いた高野山。国内外から訪れる参拝客は年間150万人!その人気の理由と、1200年受け継がれた神業に迫る!!
人はなぜ高野山を目指すのか?そして空海は、1200年以上経った今もなぜ愛され続けるのか?

高野山の謎①「人はなぜ高野山を目指すのか?」

それまでの日本の仏教とは異なる「真言密教」が多くの人を惹きつける理由とは?

高野山は平安時代のはじめ和歌山県の標高900mの山上の地に、弘法大師・空海によって開かれた日本仏教の聖地。
高野山執務公室長・藪邦彦さんの案内のもと、高野山の西の入口、大門に到着すると、巨大な仁王像の姿が。中へ入ると、なぜか現れたのは商店街!?

実は「高野山」というのは山の名前ではない。高野山は「一山境内地」と称し、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体が巨大なお寺になっている。お寺の数は全盛期、2000以上あったが、現在117。商店街や民家、コンビニ、学校などもあり、約2500人が生活している。

中門をくぐると現れるのが、高野山二大聖地の一つ、「壇上伽藍」。空海は、まずこの場所を「密教」の修行の場と決め、建立を始めた。
「密教」とは、空海が中国、当時の唐で学んできた仏教のこと。幾つか宗派が分かれる中で、空海が日本で広めたのは「真言密教」。「真言」とは「真実を表す秘密の言葉」という意味で、唱えることで真理を悟ることのできる「呪文」のようなもの。実は「真言密教」の教えは、それまでの日本の仏教と大きく異なり、当時の人々にとって衝撃的だったという。

「どんな悪いことをした人でも、自分の中の仏の存在に気づけば、誰もが生きてるうちに幸せになれる(即身成仏)」「どんな欲も捨てなくて良い」!?その驚きの教えとは?

さらに!修行の際に僧侶が一同に集まる総本堂「金堂」に潜入!
そこにあるのは、空海が伝えた「密教」の世界観を可視化した両界曼荼羅(胎蔵曼荼羅、金剛界曼荼羅)。大谷翔平選手が使っていた「マンダラチャート」にも繋がる!?
この2つの絵が表しているモノとは?

ヒロミ、羽田が悟りを開く!?「阿字観瞑想」を体験。

「阿字観瞑想」とは、大日如来様と一体となって仏様の心を感じることを目的とした修行法。
仏様と一体になるのに重要なキーワードが「三密」=「身密」「口密」「意密」。
身体や行動(身)を整え、言葉や発言(口)を正しくすれば、心や考えも整う(意)。大日如来を表す梵字「阿」を観ながら瞑想し、手に印を結び(身)、真言=呪文を唱え(口)、瞑想により仏の心の境地を感じる(意)と、仏と一体になり、悟りを得られるという。
果たして2人は、瞑想を通じて何を感じたのか?

高野山の謎②「なぜ空海は今も愛されるのか?」

高野山二つ目の聖地「奥之院」。ここにその謎を解くカギが!それが「入定信仰」。「入定」とは、座禅したまま瞑想し続けること。
835年、空海は弟子たちを集め、「天界に行き、弥勒菩薩の御前に侍し、56億年余の後に弥勒菩薩のお供をして、この世にまた生まれよう」と語ったと伝わる。
そして御年62歳の時、入定。
それから90年近くが経った921年、醍醐天皇が空海に「弘法大師」の諡号を贈られた。その事を報告に来たお坊さんが、奥之院の御廟を開かれたところ、瞑想したままの空海と出会われ、その姿は変わりなく生き生きとしていたという。この伝説から、空海は今も奥之院に生き続け、世の中の平和と人々の幸福を祈り続けているという「入定信仰」が生まれた。
今も瞑想を続ける空海に、毎日2回お食事をお届けする「生身供」が行なわれている。

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