北陸の伝統を未来へ紡ぐ

2024年1月1日。北陸地方に多大な被害を及ぼした能登半島地震が発生しました。
お亡くなりになった方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
現在、懸命な復旧作業が行われていますが、復興にはまだまだ長い時間を要します。そして今回の地震は、北陸地方に古くから伝わる数々の伝統工芸にも大きな傷痕を残しました。多くの工房や道具が壊滅的な被害を受け、職人たちは住む場所を失い地元を離れました。それでも伝統の灯を絶やすまいと、地震からの復興を目指し本当に頑張っていらっしゃいます。 「ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ」をコンセプトとする「冨永愛の伝統to未来」では、被災した北陸の伝統文化を未来へ紡ぐため、我々ができる支援をしていく所存です。
今回の地震が風化せぬよう、被災した伝統工芸の“今”を伝え、 再開した催事や展示・販売会などの情報発信とともに、なかなか届かない現地の声、そして視聴者の皆様からの応援メッセージをお届けしていきます。

メッセージ募集

被災された伝統工芸に携わる皆様の声、視聴者の皆様からの応援メッセージを番組・SNSを通して届けていきます。
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珠洲焼「創炎会展」

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能登半島地震で甚大(じんだい)な被害を受けた、石川県珠洲市(すずし)の伝統工芸品「珠洲焼」。
珠洲焼は、平安時代末期から室町時代後期にかけて、およそ400年前から珠洲市を中心に生産されていました。その後一度は途絶えましたが、1979年、およそ500年ぶりに再興され、その技術を今に受け継いでいる。

そんな中、珠洲焼の作家で構成された創炎会は珠洲焼復興に向けて動き出した。
それが5月3日から5日まで金沢市のしいのき迎賓館で開催された「創炎会展」。
30人の作家が被災を免れた作品を出品し、展示販売を行なう特別展は、連日多くの方が訪れ、創炎会の篠原会長は「復興への第一歩になった」と力強く語った。

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伝統工芸品 「珠洲焼」

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能登半島地震で甚大な被害を受けた、石川県珠洲市の伝統工芸品「珠洲焼」。2022年、2023年にも大きな地震に見舞われ、その被害から立ち直り始めた矢先、壊滅的な被害を及ぼす3度目の大地震が襲った。それでも珠洲焼の陶工たちは、その伝統を未来へ紡ぐため、決して諦めることなく前を向く。

平安時代末期から室町時代後期にかけて、およそ400年前から珠洲市を中心に生産されていた珠洲焼は、その後一度は途絶えたが、1979年、およそ500年ぶりに再興され、その技術を今に受け継いでいる。市内にあった18の窯は、今回の地震で全て倒壊、今だ再開の目途は立っていない。

まだ水道も通らず、生活するだけでも大変な状況の中、珠洲焼作家で構成された創炎会は、新たな一歩を踏み出すことを決意した。それが、5月3日から5日まで金沢市の石川県政記念しいのき迎賓館で開催される特別展「創炎会展」。陶工それぞれが被災を免れた作品を出品。お求めいただいた収益を糧として、復興へと歩み始める。

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北陸の伝統文化 
「能登上布」

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2024年1月1日に起きた能登半島地震。
輪島塗や珠洲焼をはじめ、数多くの伝統文化も大きな被害を受けました。
2000年の歴史を持つといわれる最高級の麻織物・能登上布もその一つ。
着物離れが進み、今では唯一の織元となった山崎麻織物工房さんでは、
工房の中が一部損壊し、職人さんは住まいを失いました。

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そんな中でも伝統を絶やすまいと、力を合わせて織りの生産を再開。
4月からは催事も行なわれます。(詳しい情報はイベント情報へ)
独自の手織り技術から生まれる能登上布の透け感や軽さ、ひんやり涼しい風合いをぜひ手に取って感じて下さい。

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