江戸・東京の夏を彩ってきた伝統工芸
2025年7月23日放送~8月6日放送(全3回)
江戸・東京の夏を彩ってきた伝統工芸①
2025年7月23日放送
今回は、江戸・東京の夏を彩ってきた伝統工芸。
明治時代に生まれた染色技法「注染」を守り、手拭いや浴衣を作り続けてきた丸久商店 斉藤美紗子さん。
赤坂の芸者や日本舞踊の師匠に愛された草履を作り続けてきた四谷三栄 伊藤実さん。
文久元年の創業以来、太鼓や神輿など祭と伝統芸能を守り続けてきた宮本卯之助商店 宮本芳彦さん。
100年以上に渡り伝統の江戸風鈴を作り続ける篠原風鈴本舗 篠原惠美さん。
夏の涼を感じさせる伝統工芸の皆さんに集まっていただき、貴重な対談を開催!伝統の技から職人あるあるまでたっぷりとお伺いいたします。
さらに江戸時代から続く匠の技、その極意を教えていただきながら、愛さんが作品作りに挑戦します。
実は対談の前に訪れていた篠原風鈴本舗。ここで作られる江戸風鈴は型を使わず、息を吹き込んでガラスを膨らませる「宙吹き」という技法で作るのですが、この宙吹きにこそ、江戸風鈴の涼やかな音色を生み出す極意がありました。
その宙吹きに挑戦したのですが、過去最高難易度の技に愛さんも悪戦苦闘!
番組をご覧の方5名様に愛さんが選んだ江戸風鈴のプレゼントも!番組内で応募に必要なキーワードを発表するので、是非チェックしてください!
江戸・東京の夏を彩ってきた伝統工芸②
2025年7月30日放送
今回は前回に引き続き、江戸・東京の夏を彩ってきた伝統工芸。
手拭いや浴衣の丸久商店 斉藤美紗子さん、草履の四谷三栄 伊藤実さん、太鼓や神輿の宮本卯之助商店 宮本芳彦さん、江戸風鈴の篠原風鈴本舗 篠原惠美さん。
古くから東京の夏を彩ってきた伝統工芸の皆さんに集まっていただき、貴重な対談を開催!伝統の技から職人あるあるまでたっぷりとお伺いいたします。
さらに江戸時代から続く匠の技、その極意を教えていただきます。
丸久商店では「注染」という、糊で防染し重ね上げた生地の上から染料注ぎ、模様部分を染め上げる伝統的な型染めで手拭いや浴衣を作っています。
「注染」は、両手で異なる染料を注ぎ、色を重ねながらグラデーションを生み出すという、非常に繊細で高度な技術が求められる伝統染色法。糊で防染した生地を重ね、その上から染料を注ぐことで模様を染め上げていきます。
一度に複数の色を扱えるため、色と色が混じり合って生まれる独特のにじみやぼかしが、注染ならではの魅力で、糸の芯まで染料が浸透するため、裏表のない美しい染め上がりに。
そんな注染の職人が守り続けている極意とは?
対談では四谷三栄の伊藤さんが愛さんの鼻緒をすげて頂けることに!
一足一足、お客さんに合わせて作る四谷三栄の草履。その履き心地は?
「北陸の伝統を未来へ紡ぐ」では、若手作家の作品展示・販売機会等を支援する「KOGEI ARTISTS LEAGUE」の最終選考会の様子をお届けします。
丸久商店は明治32年、日本橋堀留町にて創業した注染製品の問屋。注染とは明治時代に生まれた染色技法。何層にも重ねた生地の上面と下面から染料を注ぐことで、裏表なく生地の両面が染め上げ、緻密な手加減で2色以上の染料をかけて濃淡を表現するぼかし染めといった技法が特徴。
斉藤さんは「江戸東京きらりプロジェクト」のモデル事業として、注染シャツブランド「TEWSEN」を立ち上げるなど、注染の技術を未来に紡ぐ活動に取り組む。
四谷三栄は明治10年、赤坂で創業。芸者衆や茶道、日本舞踊の師匠たちに愛され、格式のある席でも好まれる草履として広く知られてきた。
伊藤さんは先代から受け継いできた、お客さん一人一人の足にあった「履き心地の良い草履」を作り続ける他、草履のイメージを覆すハイヒール草履、「ZORI貞奴(さだやっこ)」を生み出し、海外でも反響を呼んだ。
宮本卯之助商店は文久元年(1861年)の創業時から現在に至るまで太鼓、神輿など祭礼具や雅楽器の製造・販売を手掛けている浅草の老舗。
宮本さんは伝統を守ると共に、教室事業「HIBIKUS」、アメリカ支社「kaDON」、東京チェンソーズとのプロジェクト「森をつくる太鼓」など、様々な新しい取り組みを続けている。
篠原風鈴本舗は大正4年に創業してから100余年、江戸時代と変わらない製法で江戸風鈴を作り続けている。
江戸風鈴は型を使わず、息を吹きかけガラスを膨らます「宙吹き」という技法で作られ、音を良くするために鳴り口の部分をわざとギザギザに削ることで生まれる、一つとして同じものはない涼やかな音色が特徴。
篠原さんは絵付けを担当し、平成8年江戸川伝統工芸展奨励賞受賞。
江戸・東京の夏を彩ってきた伝統工芸③
2025年8月6日放送
今回は、「東京の夏を彩ってきた伝統工芸」。
3週にわたってお届けしてきたこのシリーズもいよいよ完結。
職人や作家の技。その極意を紹介する愛’s EYEでは、文久元年より、太鼓や神輿の伝統を受け継いできた宮本卯之助商店に伺い、太鼓の「削り」、「皮張り」の技に迫ります。
1本の木をくり抜いてできた太鼓の胴をカンナで削っていく「削り」に愛さんが挑戦!そこにはキレイな曲線を生み出すために欠かせない道具へのこだわりがありました。
さらに、「皮張り」の作業を体験!皮を引っ張り、どこを叩いても同じ音がするように木槌で叩いていくのですが…繊細すぎて、愛さんも違いがわからないほどの音へのこだわりが見えてきました。
そして、江戸・東京の夏を支えてきた、「宮本卯之助商店」宮本芳彦さん、手拭いや浴衣の「丸久商店」斉藤美紗子さん、草履の「四谷三栄」伊藤実さん、江戸風鈴の「篠原風鈴本舗」篠原惠美さんを迎えた貴重な対談!
職人あるあるでは、こだわりすぎて依頼された予算を超えてしまう!?意外な職人の一面が!
他にも「やってみたい他の伝統工芸」、「他の伝統工芸に作って欲しいもの」などなど…、普段は聞けない貴重なトークをお届け!
「北陸の伝統を未来へ紡ぐ」では、6月に大阪・関西万博で開催された「伝統文化未来共創Project~THE FUTURE in TRADITION~」の様子を紹介します。