放送内容

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#109:チャレンジ PARiS パラ卓球 舟山真弘

2022年11月13日

パリパラリンピックに向けた、選手たちの新たな挑戦に迫る
「チャレンジPARiS 〜ROAD to 2024〜」

今回はパリパラリンピックでメダル獲得を目指す
パラ卓球(肢体不自由)舟山真弘選手(18歳)を特集。

2004年、埼玉県さいたま市に生まれた舟山選手。
4歳のとき、小児がんと診断され右腕の肩関節と上腕骨を切除し、足の骨を移植する手術を受け1年2ヵ月間入院します。

小学5年生から本格的に卓球を始めると小学6年生のときに埼玉県のパラ卓球強化指定選手に選考されました。

中学生ときには国際クラス別パラ卓球選手権でベスト8進出。
一方で学業にも励み、2020年、全国トップレベルの偏差値、早稲田大学高等学院に入学。
憧れの先輩たちを追うため早稲田大学の附属高校に入学し、高校1年生のときパラ卓球の日本代表(次世代育成選手)に選考されました。

パラ卓球は車いす、立位、知的障がいの3つのクラスに別れていて舟山選手は2番目に障がいの軽いクラス9でプレー。
障がいで動かせない右腕を装具で固定し、左手でプレーしています。

去年、パラ卓球日本一を決める大会で東京パラ日本代表選手に勝利して優勝。

さらに健常者の大会にも積極的に参加し、今年のインターハイにも出場。
パリのメダル候補に成長した超新星です。

舟山選手のストロングポイントは「フットワークを活かしたフォアハンド」。
反復横跳びでは健常者を上回るフットワークを駆使して得意のフォアハンドに繋げるのが舟山選手の戦い方です。

パリでメダル獲得へ、進化のカギは「バックの強化」と「新装具の導入」。

これまでフォアハンドで戦ってきた舟山選手は右側のバックのコースを攻められ得点を許すことが多かったのです。
その弱点を補うために現在、バックハンドの強化をしています。

また、激しいプレーに耐えられるように障がいのある右腕を装具に挟む新しいものを使用するようになりました。

来年、早稲田大学への進学を志望している舟山選手。
2年後のパリへの意気込みを聞くと…
「(パリのときは)大学2年生で一番脂の乗っている時期。
早稲田大学卓球部の中でもまれて大学卓球界の中でもまれて、どんどん強くなれるんじゃないかなと思う。金メダル、世界一を目指してやっていきたい。」と話しました。

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