放送内容
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#29 デフ卓球・亀澤理穂選手
2025年4月27日
今回は、今年11月に東京で開催されるデフリンピックの卓球・日本代表の亀澤理穂【かめざわ・りほ】選手(34)を紹介。
これまでデフリンピック4大会に出場し、8個のメダルを獲得しているデフ卓球界のエース。
亀澤選手は、生まれながら両耳が聞こえない先天性の難聴。
日頃は補聴器をして生活していますが、外すと何も聞こえない状態です。
卓球との出会いは小学一年生の時。兄の影響で始めたのがきっかけです。
実は両親も卓球の元選手で、父親は男子日本の代表監督を務め、オリンピック金メダリストの水谷隼さんやパラ卓球の岩渕幸洋【いわぶち・こうよう】選手の育成にも携わりました。
そんな卓球一家で育った亀澤選手は中学二年生の時、初出場したデフ卓球の全国大会で、いきなりの3位となり、デフリンピックを目指すようになりました。
そして2009年18歳の時、初出場のデフリンピック台北大会でシングルス銅メダル、女子団体で銀メダルを獲得。
その後もブルガリア大会、トルコ大会、ブラジル大会と4大会連続で出場し、銀メダル3個・銅メダル5個の計8個を獲得しました。
しかし、金メダルだけは獲得できていません。
今年11月のデフリンピック東京大会で、悲願の金メダル獲得を目指しています。
そのパワーの源となっているのが、今月、小学生になったばかりの結莉【ゆり】ちゃん。
日頃は仕事と週5日の練習を行い、中々一緒の時間をつくれない生活の中で、娘に金メダルをかけてあげたいという強い思いがあります。
そんな亀澤選手のストロングポイントは、“粘り強いラリー”。
ラリーを続けるレシーブなどの配球をし、相手がラリーをせざるをえないパターンに持ち込み、最後は疲れさせ粘り勝つ戦術が強み。
仕事と競技の両立、そして6歳の娘さんを育てながら
目標の金メダル獲得を目指し、日々練習に励む亀澤理穂選手に迫ります。