アンコール放送内容

第367回コッリチェッラ / カンパーニア州

2021年10月30日 初回放送

イタリアの南、ナポリの沖合に浮かぶプロチダ島の村、コッリチェッラ。切り立った崖にカラフルな家々が折り重なるように建つ。17世紀頃から漁師たちが住み始め、古くから漁村だった。懐かしい漁村の風景が人気となり、夏はバカンス客であふれる。現在は観光地として賑わうコッリチェッラだが、村人は漁で暮らしてきた歴史と記憶を大事に生きている。14年ぶりに主人公と家族のその後を見つめる。

主な内容

1人目の主人公は元漁師。8歳から漁に出て70歳まで現役、村一番の漁師として評判だった。引退後は毎日村はずれの自宅から商店街のある通りまで、坂道を上り下りするのが日課。彼が船を降りてからも慕われていたのは、毎朝村人のために教会の鍵を開けていたからだ。そんな彼が建てたのが自宅の上の小さなホテルだった。今回は、このホテルが物語の舞台。
コッリチェッラの海を一望できるリストランテは村一番の人気だが、この地はかつて廃墟だった。彼は、なぜホテルを始めたのか…。ホテルに飾られた一枚の絵に彼の想いが秘められていた。
もう1人は元タンカー機関士。漁師の家系に生まれたが、成人する頃には魚が獲れなくなり、漁師で生計をたてるのは厳しい時代となった。そのため、村を出て船員となり世界を巡った。しかし、家族や仲間、村の風景が恋しくて帰ってきた。その後の仕事は、バカンス客のボートの夜間見張り番や水道・電気の工事など、村で暮らせるなら何でもいとわずやっていた。あれから14年、80歳間近の彼は、ボートの見張り番はやめていたが、相変わらず真っ暗な時間から起きていた。今でも夜明け前から港を歩きまわる理由とは?
断崖にある美しい村で、かけがえのない思い出を大事に生きる村人たちの物語。(※年代表記などは初回放送時点のものです。)

使用楽曲

I Sogni Del Postino / Luis Bacalov
Motel Theme / Luis Bacalov
Dubbi non ho / Pino Daniele
Cyrano (feat. Gino Paoli) / Sergio Cammariere
Belli Capelli / Francesco De Gregori
Dolore Come Amore / Ennio Morricone
Canzone Dei Sensi (I^ Versione) / Ennio Morricone

オープニング&エンディング曲


「L'APPUNTAMENTO」/ラ・プンタメント
ORNELLA VANONI/オルネラ・ヴァノーニ

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