放送内容/使用曲

第314回プレミルクオーレ / エミリア・ロマーニャ州

2019年10月12日 初回放送

イタリア半島の付け根にあるエミリア・ロマーニャ州。深い森に包まれた村が今回の物語の舞台、プレミルクオーレ。村人は周囲の山に分け入り、自然の恵みを糧に生きてきた。時代は変わっても家族や仲間と助け合う暮らしは、今も村に息づいている。

主な内容

主人公の男性の一族は代々、木材をラバに乗せて運び、それを売って生業としてきた。かつて村には多くの“ラバ引き”がいたが、山道が整備されると皆辞めてしまい、今ではこの男性だけになった。彼が“ラバ引き”になったのは26歳の時。それまでは、父の薦めで将来が安泰な法律家の公証人を目指していた。しかし父が亡くなった直後、その夢はあきらめた。あれから30年、今もその決断に後悔は微塵もない。彼が父の跡を継いだのは、家族を食べさせていくためだけではない。仕事の他に、守りたい大切なものがあったのだ。
もう一人は、村外れにあるリストランテを家族と経営している若者。彼は半年前に亡くなった祖父にかわり、大事な肉を焼く仕事を任されている。祖父は、いつも家族のことを考え、亡くなる直前まで店のために働き続けた。そんな祖父は若者の憧れだった。
「暖炉のふちに頭をつけて肉を焼いていたから、祖父の額にはいつも炭のあとがついていました。額についた黒い線は、苦労の証なんです。」
祖父の背中を追いかける毎日だが、書き入れ時の夏が終われば、家族の楽しみが待っている。

使用楽曲

Voglio te / Mia Martini
Non avere paura / Tommaso Paradiso
La Luna e la Gatta / Takagi & Ketra feat. Paradiso
Vivere / Andrea Bocelli & Gerardina Trovato
E… / Vasco Rossi

オープニング&エンディング曲


「L'APPUNTAMENTO」/ラ・プンタメント
ORNELLA VANONI/オルネラ・ヴァノーニ

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