2019年05月04日 初回放送
(※2019年4月6日放送「300回記念2時間スペシャル」を1時間版に再編集したものです)
ヴェネツィアの東。霧深い海を進むと、色とりどりの家が立ち並ぶ島が見えてくる。
ブラーノだ。
この辺りは冬になると、霧が出る。
そのため、村人たちは家を見分けるために、
色をつけた。
カラフルな家並みのおかげか、近頃は観光客も増えた。
でも、もともと島の仕事と言えば、
漁師か職人。女性は編み物。
慎ましく暮らしてきた村人の魂は、何も変わらない。
数少ない村伝統のレース編みの女性。時間があるときはいつもレースを編んでいる。元漁師の夫と二人でいれば、つい歌を口ずさんでしまう。そんな呑気な生活がいい。カラフルなブラーノの壁を塗る左官職人は、この道40年のベテランだが、仕事に飽きることはない。103歳を迎える名物おばあちゃんは、1人で暮らしているから、お昼は老人たちに安く食事を提供してくれる村のリストランテでランチを食べる。103歳になる彼女の元気の源はパスタとワイン。そして、村人の愛だ。
倒れそうで倒れない不思議な斜めの塔、カラフルな家並み、深い霧…おとぎ話の舞台のような村をめぐる、色とりどりの人生の物語。
Il cielo in una stanza/Stefano Panforti
Colpevole/Nilla Pizzi
Manù/Stefano Rossi
「L'APPUNTAMENTO」/ラ・プンタメント
ORNELLA VANONI/オルネラ・ヴァノーニ