2020年11月28日 初回放送
トスカーナの北の端、山間の谷底にある村が今回の物語の舞台。ポントレーモリとは〝揺れる橋〟という意味。谷底を流れる2本の小さな川に挟まれた場所に旧市街はある。古めかしい石造りの細い道が迷路のように入り組む町並み。紀元前に築かれたこの村は、中世の頃イタリアの北部とローマとを結ぶ街道の宿場町として栄えた。
この村を最初に訪れてから、12年という年月が経った。
12年前に出会ったのは、村の中を自転車でさっそうと走る男性。彼は村で唯一の靴屋を営む腕利きの職人だった。13歳の頃からこの道一筋で生きてきた、その靴職人は今どうしているのか?そして靴屋は、どうなっているのだろうか?
また、15世紀から19世紀までのイタリア中の貴重な蔵書を扱う、村でただ一軒の本屋を営む夫婦がいた。家族から受け継いだ伝統と古書店の歴史は、まだあのときの夫婦によって守られているのだろうか?さらに、村を愛し、イタリア伝統の「旗振り」を広めたあの若者は?
12年間の村人たちの歩みを垣間見てみるとしよう。
使用楽曲
Peter Jr. / I Pooh
Schegge di luce / Massimo Di Cataldo
Il bello di ricominciare / Stefano Caprioli
Romanza Quartiere / Ennio Morricone
Portami via / Wilma Goich
「L'APPUNTAMENTO」/ラ・プンタメント
ORNELLA VANONI/オルネラ・ヴァノーニ