放送内容/使用曲

第362回チッタ・ディ・カステッロ / ウンブリア州

2021年09月11日 初回放送

イタリアの中央、緑豊かなウンブリア州。14年前の夏、丘の麓に広がる村を訪れた。チッタ・ディ・カステッロ。テベレ川の水運に恵まれ、ルネサンス時代に文化が花開いた村だ。そこには、この土地を愛し伝統を大切にしながら生きる村人たちがいた。
彼らは今も、そんな暮らしを続けているだろうか…。

主な内容

最初の主人公は、活版印刷の印刷工の男性。創業200年の印刷工房・七代目の主だ。印刷業は、かつて村の花形産業だった。しかし昔ながらの活版印刷にこだわる工房は、彼の工房だけになってしまった。年季の入った印刷機械に囲まれ、たった一人で働く。でも、「自分は独りぼっちではない、かつてこの工房で働いていたたくさんの職人たちと共に働いているのだ。」という彼。亡き人々の記憶と共に、今日も活字を組む。
続いて登場するのは、村を見下ろす丘の上でアグリツーリズモ(農家民宿)を営む夫婦。大学時代に知り合った二人は、卒業後夫の故郷に一緒に戻ってきた。自然を愛する夫は農業を始め、妻は銀行に勤めながら宿の“女将”として忙しく働いていた。その後、二人の子どもを授かり、さらに丘に深く根を下ろした彼ら。コロナの影響は一家にも及んだが、前を向いて歩く。かつて妻が「魅惑の丘」と語ったその丘は、今も一家を温かく包み込んでいる。
自分たちの居場所を誇りにして生きている村人たちの物語。

使用楽曲

Che m'è 'mparato a fa' / Sophia Loren
Gianni Schicchi, Act I "O mio babbino caro" / Maria Callas
Les Saisons, Op. 37b June Barcarolle / Ilona Prunyi
Nemmeno un momento / Nino Buonocore
Muretto / Giuliano Taviani
Non aver paura mai / Michele Bravi
Che m'è 'mparato a fa' / Mina
Empty / Paolo Buonvino
Torno a te / Random

オープニング&エンディング曲


「L'APPUNTAMENTO」/ラ・プンタメント
ORNELLA VANONI/オルネラ・ヴァノーニ

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