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©BS日テレ©BS日テレ世界水紀行スペシャル アジア縦断四千キロ 母なる大河メコンを目指して

2014年2月5日 初回放送

総延長およそ4000キロ、
チベット高原を源流に東南アジア各国を経て南シナ海に注ぐメコン川。
今回は、水辺を彩るいくつもの物語を辿りながら大河メコンを巡ります。

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中国西南部。雲南省の街「シャングリラ」。
1000年の歴史を持つ古都から、大河メコンの旅は始まります。
標高およそ3200メートルの高地に約15万人が暮らしています。
チベット自治区に隣接する事から、古くよりその影響を強く受けてきました。
旧市街を見下ろす丘「大亀山公園」。その山頂にひと際目を引く建造物があります。巨大な「マニ車」です。マニ車とはチベット仏教の仏具で、側面には祈りの言葉「マントラ」。そして、内部に経文が納められています。回す事で経を唱えたのと同じ功徳があるといいます。

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チベット高原の源流からおよそ2000キロ。
メコン川は国境を越えラオスに流れ込みます。
北部の山間の街「ルアンパバーン」。小さな街には60を超える寺院があります。
そのひとつが、街のシンボルともいえる「ワット・シェントーン」。
1560年にラーンサーン王朝の王によって建立されました。
本堂の湾曲した屋根の造形に当時の「ルアンパバーン様式」の特徴が見て取れます。ラーンサーン王朝は上座部仏教によって、国を統治していました。
「ワット・シェントーン」は、ラオスで最も美しい寺院とも言われています。

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メコン川の旅はラオスから国境を越えてカンボジアへ。
古代文明が息づく「カンボジア」。
密林の奥深く。無数の謎に包まれた遺跡群。そんな古の物語が刻まれています。
文明を育んだ大河は、偉大なる川「トレン・トム」と呼ばれています。
「シェムリアップ」は、年間250万人が訪れるカンボジア有数の観光都市。
この街は世界的な遺跡観光の玄関口にもなっています。
天空の楽園とも呼ばれる「アンコールワット」。そのアンコールワットの日の出を見ようと、朝の5時から多くの観光客が訪れます。壮大な寺院がシルエットになり幻想的な世界が広がります。

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チベット高原を源流としてインドシナ半島を縦断する大河「メコン」。
その下流域の肥沃な土地はメコンデルタと呼ばれています。
メコンデルタ最大の街「カントー」は、古くからメコン川の水運で発展しました。街の人口は約110万人でメコンデルタの経済と文化の中心地。
東南アジア最大を誇る「メコン川」は9つの支流をもつことから、9匹の龍、「九龍(クーロン)」とも呼ばれています。

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カントーの水辺では、毎朝、水上マーケットが開かれています。
マーケットの船にはある特徴があります。
船に果物や野菜をくくりつけた竹ざおを立てているのです。
実はこれはその船で売っている商品を示している、いわゆる看板なのです。
メコンデルタの朝は、毎日こうした水の上の喧騒からはじまります。
メコン川はベトナムで4000キロの旅を終え、南シナ海に注ぎます。
母なる大河「メコン」は、その流域の国々で様々な歴史や文化を産み落とし、そして今も人々の暮らしを育み続けています。

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