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©BS日テレ©BS日テレ音楽と伝統息づくバルトの国 知られざるエストニア

2014年10月29日 初回放送

バルト海を望む国エストニア。
同じ海に面するラトビアとリトアニアと並び、バルト三国と呼ばれています。
首都タリンは、バルト海沿岸で中世の空気を今に伝える古い港町です。
街の人口は国民の3分の1に当たるおよそ40万人。
エストニアの経済と文化の中心地です。
街の歴史は13世紀に始まります。
バルト海沿岸地域の貿易を支配したハンザ同盟により整備された旧市街は世界遺産に登録され、
パステルカラーの街並がいまも人々の目を楽しませています。

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旧市街に、かつて港に入る船の目印になった建物があります。
聖オレフ教会です。
塔の先端までは高さ124メートル。
13世紀の完成当初は159メートルありましたが、
落雷による火災などによって現在の高さになりました。

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旧市街の中心の広場にある市議会薬局。
現在も営業を続けている薬局としてはヨーロッパでもっとも古いもののひとつです。
乾燥したハリネズミや、カエルや虫のホルマリンづけなど
一風変わったものがありますが、
これらはかつて本当に薬として使われていたものでした。
その中に、マジパンがあります。
中世当時は、恋の病を癒す薬として知られていました。

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マジパンはいま、タリンの名物として市内のカフェで楽しむことができます。

マジパンはもともと、ハンザ同盟を通して
南ヨーロッパからエストニアに入りました。

もともとは贈答用にフルーツの形などを象っていたマジパンは
小さな芸術品に進化したのです。

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旧市街の中心にあるレストラン「オルデハンザ」。

店のコンセプトは中世のタリン。
なるべく当時のような雰囲気を感じて欲しいと
コスチュームをまとったミュージシャンたちの生演奏を楽しみながら
食事ができるようになっています。

大きな暖炉で豪快に作る人気メニューは
イノシシの肉をさまざまなスパイスで煮込んだもの。
当時ハンザ貿易で南方から入ってきたスパイスは富の象徴で、
貴族の料理にも使われました。

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ビール醸造所兼レストランのコヒ・アイダッド。
店で作られた新鮮なビールとバルト海ならではのシーフードが人気のお店です。

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タリンのほど近くにある「エストニア野外博物館」。
ここにはエストニア全土から70軒以上もの古い建物が移築され、
18世紀から20世紀のエストニアの農民の生活が再現されています。
中では、人々の心を癒した伝統の踊りを見ることができます。

エストニア伝統の歌と踊りは
ユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。

旧ソ連に支配されていた1988年、エストニアで30万人もの人々が
当時禁じられていたエストニア語の歌を歌ったことをきっかけに
独立への気運が高まり、1991年の独立にこぎつけたのです。

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タリンからおよそ130㎞、
エストニア西部のパルヌ湾に、小さな島が浮かんでいます。
キヒヌ島です。
農地と森が大部分を占めるこの島では、500人ほどの島民が
昔ながらのシンプルな暮らしを送っています。
「島全体が博物館」ともいわれるキヒヌ島に残る文化や風習は
2003年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。

バルト海沿岸の島々では、寒い冬を過ごす女性たちの手工芸が発達しました。
キヒヌは、独特の伝統柄を持つ編み物の島として世界的に知られています。

そんなキヒヌ人のライフスタイルは、基本的には自給自足。
野菜は全て、庭で育てています。
女性たちは編み物をし、料理をし、そしてバイオリンとアコーディオンで
島伝統の音楽を奏でます。

寒くて厳しい環境でも、自分達の文化を持って生きてきた女性達。
ここには、エストニアの心がしっかりと息づいています。

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