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©BS日テレ©BS日テレカサブランカと世界遺産の街 モロッコ

2014年10月8日 初回放送

今回はアフリカ大陸北部にあるモロッコ。「エッサウィラ」から大航海時代ポルトガルの都市が建設された「アル・ジャジーダ」、そして映画でおなじみの「カサブランカ」、首都「ラバト」まで大西洋に面する街々を巡ります。

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美しい海岸が広がるエッサウィラ。街には城壁で囲まれたメディナと呼ばれる旧市街があります。旧市街は「エッサウィラのメディナ」として2001年に世界遺産に登録されました。白壁と青い窓のコントラストが美しいエッサウィラは、モロッコ人の多くが一度は訪れてみたいと憧れる街だそうです。

エッサウィラは大地の恵みでも知られます。特に有名なのが「アルガンオイル」です。「アルガンオイル」は、モロッコで古くから食用や化粧用、そして薬として重宝されてきました。エッサウィラを含むモロッコ南西部の自然が生んだアルガンオイルは、「奇跡の一滴」と呼ばれています。

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エッサウィラで盛んに作られている伝統工芸が寄木細工です。
エッサウィラの寄木細工の歴史は古く、古代ローマ時代にはすでに作られていたそうです。またこの街は音楽も盛んです。モロッコの伝統楽器の大部分が、アフリカの他の地域と同じように弦楽器と打楽器です。強烈なリズムがモロッコ音楽の特徴とされます。

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エッサウィラの北にあるアル・ジャジーダは、16世紀にポルトガル人が、モロッコ統治の前線基地として要塞を築きました。ポルトガル時代に建設された旧市街は、2004年に世界遺産に登録されています。

アル・ジャジーダ郊外のラグーンではカキの養殖が行われています。モロッコのカキ養殖は、1950年代に当時モロッコを統治していたフランス人によって始められました。ラグーンは、波が穏やかでミネラルが豊富なため、カキ養殖に適しています。

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大西洋を望むモロッコの経済都市カサブランカは、国内有数の貿易港として発展してきました。街の一角に観光客に人気のカフェがあります。「リックス・カフェ」です。街の名前を世界的にした映画「カサブランカ」の舞台を再現しています。店のイメージはハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン演じる主人公たちが再会したカフェそのもの。映画の中で流れた「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」をイメージして、ピアノも置かれています。

カサブランカを代表する建物が、「ハッサン2世モスク」です。
1986年から8年かけて建設されました。建設にはモロッコ全土から芸術家や職人など、1000人以上が集められたといいます。
このモスクは20世紀最高の芸術作品とも言われています。

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大都市カサブランカは焼き肉店も数多くあります。
炭火で調理される最もメジャーなのは、羊とヤギそして鳩の肉です。
モロッコを含む北アフリカ産の羊肉は、特有の臭みが比較的少ないといわれています。

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カサブランカの北東に大西洋に面したモロッコの首都ラバトがあります。街は10世紀に先住民のベルベル人が要塞を造り発展しました。 新旧の街並みが混在するラバトは、2012年に世界遺産に登録されています。

郊外にはモロッコの伝統陶器の工房が集まる地区があり、昔ながらの製法で陶器を作り続けています。伝統の陶器は国内だけでなく海外でも人気があります。ラバトは焼き物に適した土がとれることから、古くから陶器作りが盛んでした。

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