水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ鉄道で巡る美の島 フランス コルシカ

2014年7月2日 放送

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フランス本土から南東へ約180キロの海に浮かぶ「コルシカ島」。
島の北東部に位置する港町バスティア。
街の人口は約4万人、経済の中心地です。
中世、コルシカ島は、イタリア半島の都市国家ジェノヴァの植民地でした。
現在、島にある街のほとんどが、13世紀からはじまるジェノヴァ統治時代に、
建設されたといいます。
コルシカが独立したのは18世紀。その後、現在のフランスに併合されました。
バスティア港は、地中海を臨むフランス有数の商業港とされています。
年間の利用者は2000万人以上。フランス本土やイタリア半島からの
フェリーが行き来しています。
バスティアは、コルシカ島を巡る鉄道の玄関口でもあります。
島民からは「ミシェリーヌ」の愛称で呼ばれるコルシカ鉄道。
路線バスと並ぶ、欠かすことのできない公共交通機関です。
渓谷を縫うように走り、路線にカーブが多いため「大揺れ列車」とも呼ばれています。
変化に富む地形を走るため、コルシカ鉄道にはトンネルと橋が数多くあります。

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バスティアを出発して10分でフリアーニに到着します。
フリアーニではコルシカを代表する、ある名物が作られています。
市内に建つ「ピエトラ醸造所」。
ここで作られているのは、コルシカ島名産の栗のビールです。
険しい山岳が多く、平地が殆ど無いコルシカ島。
小麦の栽培が難しいため、かつては山で採れる栗が
主食として食べられていたといいます。
コルシカの自然が生み出した「ピエトラマロンビール」。
ほのかな栗の香りが楽しめるフランスを代表する銘柄の一つです。

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バスティアから約1時間でポンテ・レッチアの駅に到着します。
「ポンテ・レッチア」は、コルシカ島北部のほぼ中心部に位置する自然豊かな山間の、小さな街です。1000人程が暮らしています。コルシカ島は古くから牧羊が盛んで、島全体では150万頭もの羊が飼われています。
「ポンテ・レッチア」にある織物工房「ラナ・コルサ」。
ここでは羊の毛、ウールを使った伝統の織物が作られています。
工房のオーナー、サンドリーヌさん。かつては島の有力な
産業の一つだった織物も、現在では後継者不足で
消滅の危機にあるといいます。「ポンテ・レッチア」でも工房が次々姿を消し、
今ではサンドリーヌさんの工房だけが、伝統の織物を守り続けています。

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バスティアを出て約3時間30分。約158キロ離れた西海岸の港町アジャクシオに到着です。島内最大の町で、島民の5分の1にあたる約6万人が暮らしています。
港に一体の銅像が立っています。その人物は18世紀初頭にフランスはもちろん、ヨーロッパの大半を手に入れ、皇帝と呼ばれました。
ナポレオン・ボナパルトです。アジャクシオは、皇帝の故郷であることから
当時は「帝都」と呼ばれていました。
町には、地中海を代表する海の幸を提供するレストランがあります。
「ル・ビルボック」はロブスターの専門店です。
その朝に獲れたロブスターしか使わないという、
この店は、多くの著名人に愛されています。
顧客には、かつての大統領もいたそうです。
ロブスターを贅沢に使ったパスタは、地中海沿岸のトマト味のロブスターと
グリルした香ばしいロブスターの2種類が同時に楽しめます。

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