水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ美食溢れる神秘の島々 イタリア カプリ島・イスキア島

2014年4月2日 放送

イタリア南部、ティレニア海に浮かぶ太陽と海の恵み溢れる楽園。
カプリ島とイスキア島を巡ります。

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旅の始まりは、世界遺産に登録される
「アマルフィ海岸」に面した港町「ソレント」。
ギリシャ時代を起源とする街は、
ローマ人による統治を経て中世には
ナポリ王国の貴族の保養地として発展しました。

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ソレント港から高速船で向かったのは「地中海の宝石」と呼ばれるカプリ島。
2000年前のローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが愛した島は、
ローマ帝国の歴代皇帝が別荘や宮殿を構えたという歴史があります。

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島の玄関口「マリーナグランデ」からケーブルカーで「ウンベルト1世広場」へ
その場所にはカフェやブランドショップが軒を並べています。

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広場から少し離れた場所にある「サン・ジャコモ修道院」。
14世紀、ナポリ王国の女王を迎える際に花を飾った花瓶の水から
良い香りがしたという逸話があり、その後、修道院では香水作りをしていたそうで。
そんな修道院の近くにある香水工房「カルトゥシア」では、
天然の植物から抽出した原料で香水を作っています。
一番の人気はレモンとグリーンティーをブレンドした「地中海」という銘柄です。

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カプリ島は、イタリア有数のレモンの産地であり「レモン島」とも呼ばれています。
レストラン「ダ・パオリーノ」では、レモンを使ったチーズのニョッキが人気、
レモン風味のニョッキはティレニア海沿岸だけで楽しめる味だと言います。

島の近海を周遊する観光船「ラーゼル・カプリ」で向かった場所は「緑の洞窟」。
海水を通って青色になった太陽の光が、洞窟の黄色っぽい岩肌にあたり反射することで、海面が緑色に見えるのだそうです。

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カプリ島は東西二つの地域に大きく分かれます。
西側のアナカプリ地区のシンボルとも言える「サン・ミケーレ教会」は、
床一面の見事な「マヨルカ焼き」の装飾で知られています。
18世紀にナポリで焼かれたといわれるタイルが教会に運ばれました。

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カプリ島から西へ40キロほどの位置にある、もうひとつの自然豊かな島「イスキア島」。
イスキア島は、ギリシャの植民都市時代から温泉保養の島として愛されています。
海辺の断崖の下にあったのは「海の入浴場」です。
岩場の海底からは100℃近い源泉が湧き出ていて、冬でも入浴することができます。

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イスキア島の東側。小島にはアラゴンの城が建っています。
この小さな島が発展したのは14世紀から、島の火山が噴火し、
この島に避難した島民が狭い敷地に教会などを次々と建て街が作られました。
その中のひとつの修道院は、現在ホテルとして使われています。

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当時、修道女たちが野菜を栽培した農園では、今も野菜が育てられています。
農園にまかれている水は、修道院時代から使われる貯水槽に貯めた雨水。
あえて雨水を使うことで、水の大切さを再確認できるそうです。
島の大地と雨水と太陽で育てられた新鮮な野菜は、
ホテルのレストランで食材として使われています。

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島の西側フォリーオ地区には、古くから船乗りに信仰された
「サンタ・マリア・デル・ソッコルソ教会」があります。
島の船乗りたちは海に出る前に、航海の安全を聖母マリアに祈りました。
そして、無事に帰ると感謝をこめて「船の模型」をささげたそうです。

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イスキア島でおじいさんの代から漁師を営んでいるドメニコ・バッリチェッリさん。
島から30分ほどの漁場で網を投げ入れ、シイラなどを獲っています。
ドミニコさんが獲った魚は、その日のうちに島のレストランに運ばれ、
新鮮なカルパッチョへと姿を変えます。

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美しい海と強烈な日差しを受け、
海の幸にも山の幸にも、
そして悠久の歴史にも恵まれた神秘の島々は、
遥か2000年前のローマ帝国時代から現在まで、旅人の心を魅了し続けています。

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