水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレベトナム 異国情緒と大河の祭り ホーチミンとメコンデルタ

2014年1月22日 放送

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インドシナ半島に南北に伸びるベトナム社会主義共和国。
ホーチミンは、サイゴン川のほとりに花開いた国内最大の商業都市です。
かつてのフランス統治時代の香り濃い美しい町は、
「東洋のパリ」とも「真珠」とも称えられています。
この町には西洋の文化とアジアの歴史が息づいています。

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ホーチミンに残るフランス統治時代の建物を代表するのが
「聖母マリア教会」です。1880年頃に建てられたといわれています。
ネオゴシック建築の特徴である高い塔は、地上およそ60メートル。
フランス産レンガが使われています。
フランスによる支配は1954年まで続きました。

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街には、ベトナム最古の中国寺院が建っています。
「ティエンハウ寺」です。1760年に建立された道教の寺院です。
道教は、儒教、仏教と並ぶ中国三大宗教のひとつで、不老不死の仙人になることを究極の理想とします。寺の名物は、大きな渦巻き型の線香です。
願い事を書いて線香につるすと、願いが叶うと言われています。

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チベット高原を源流としてインドシナ半島を縦断する大河「メコン」。
南シナ海に注ぐ下流域の肥沃な土地がメコンデルタです。
メコンデルタ最大の町「カントー」は、古くからメコン川の水運で発展しました。町の人口はおよそ110万人。メコンデルタの経済と文化の中心地です。
全長およそ4000キロ。東南アジア最大を誇る「メコン川」。
流域面積は、およそ80万平方キロメートルに及びます。
カントーの水辺では、毎朝、水上マーケットが開かれています。
朝早くから、重さで沈みそうになるほど農作物を積んだ船が集まります。
この水上マーケットに来るのはほとんどが卸業者です。
カントーはメコンデルタの農作物の集積地であり、
野菜や果物は一旦ここで集められた後、各地の町や村に運ばれます。

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カントーの下流およそ65キロ。メコン川の河口の町「ソクチャン」があります。「ソクチャン」は、国内のほかの町には無いある特徴を持っています。
国民の9割をキン族が占めるベトナムにあってここに暮らす市民の3分の1はクメール族の人たちです。クメールは中世の東南アジアにあった王朝で、
現在のカンボジアの元になったといわれています。ソクチャンの町では、クメールの文化が色濃く見られます。

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ソクチャンの名物が、毎年、旧暦の10月に開催される水祭りです。
人々は乾季の到来を祝い、豊かな大河の恵みに感謝します。
水祭りの目玉が「ドラゴンボートレース」です。
地域にある寺とその門前町の住民がチームを組んで、それぞれの寺町同士で競います。水祭りが終わるとメコンデルタは乾季に入りおだやかな日々を迎えます。

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ベトナムには古い諺にこんな一文があります。「馬に乗って花を見る」
馬に乗って高い場所から眺めるだけでは、本当の美しさは分からない。
本当の美しさは、すぐ傍まで近寄ってじっくりと見て初めて分かる、
という意味だそうです。ベトナムの本当の素晴らしさはそこに行ってじっくりと味わって初めてわかるのかも知れません。

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