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©BS日テレ©BS日テレベトナム世界遺産の古都 ホイアンとフエ

2013年9月25日 放送

インドシナ半島の東岸に南北に延びるベトナム。
「ホイアン」は、そのほぼ中央に位置する古い港街です。
400年前の王国時代の面影を残す旧市街は、1999年に世界遺産に登録されています。

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旧市街の一角に、日本との交流を示す場所があります。
「日本橋」です。
1593年に日本の商人が建造しました。
この橋を境に東側が日本人街、西側が中国人街に分かれていたといいます。
橋には小さな寺院が置かれています。
当時頻発した洪水を抑える為、川の主の大ナマズをこの寺に祀り、静めたそうです。

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ホイアンの街を流れるトゥボン川。
内陸部の山間を源流として南シナ海に注ぎます。
川沿いには、渡し舟の乗り場がいくつもあります。
川には橋も掛かっていますが遠回りになるため、対岸へ渡る自転車やバイクの市民は舟を利用しています。

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ベトナム中部の古都ホイアン。
この街は「ランタン」、いわゆる提灯の街としても知られています。
市内にはランタンを売る店や工房が何軒もあります。
ホイアンのランタンは一般的な提灯のように縦に潰すのではなく、ワンタッチで細長く折りたためるのが特徴です。

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ランタンの明かりの下で、地元の伝統料理が楽しめるレストランがあります。
レストラン「ダオ・ティエン・リヴァー」。
「カオ・ラウ」は、日本のうどんのような麺料理。
米粉で作ったコシの強い麺を甘辛いスープで頂きます。

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この「カオ・ラウ」を作るには秘伝の水が必要だといいます。
ホイアンの街の一角に小さな井戸があります。
いつも水を汲みにくる人が絶えません。
「カオ・ラウ」の麺は、この井戸の水で生地を練って作られます。
この水が独特のコシの強さを生み出しているそうです。

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インドシナ半島の東岸を南北に細長く延びるベトナム。
鉄道の「南北線」は、北部の首都ハノイから南端のホーチミンまでの1700キロを結んでいます。
ホイアンからダナンを経由して列車で次の都「フエ」を目指します。
ホイアンと並ぶ古都「フエ」。
街を貫く「フォーン川」は、「ベトナムで最も美しい川」といわれています。
そのほとりには、王朝時代の王宮や寺院が点在しています。
川沿いの一帯は1993年に世界遺産に登録されています。

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フエの王宮内には、王朝時代の貴族が鑑賞した伝統芸能の劇場があります。
「閲(えつ)是堂(ぜどう)」です。
貴族のみ楽しむことを許されていた宮廷舞踊が、今では1日4回上演されています。
ベトナムの国の花である「蓮」の形の明かりを持って踊ります。
踊り手の衣装に使われている黄色、緑、赤の三色は皇帝への忠誠をあらわしていると言われています。

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2013年のイギリスの、ある調査によると「世界で一番気に入った街」としてホイアンがコペンハーゲンやベネチアをおさえて第1位に選ばれたそうです。
その理由はビーチと街の美しさ、川面に映る薄黄色の建物、そしてランタンの仄かな明かり。
けして派手ではないけれどどこか懐かしい光景が、ヨーロッパの人々の共感を得たにちがいありません。

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