水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ水の都ハノイと絶景のハロン湾 ベトナム

2013年9月11日 放送

インドシナ半島の東岸に細長く延びる「ベトナム社会主義共和国」。
その首都「ハノイ」は、中国雲南省に源を発する大河「紅(ほん)河(がわ)」に抱かれています。

ハノイとはベトナムの言葉で河の内側という意味。
その名の通り紅(ほん)河(がわ)のデルタ地帯にあるハノイは、市内に多くの湖をもち「水の都」と呼ばれています。

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ハノイの中心部に広がる「ホアンキエム湖」。
この湖には一つの伝説があります。
かつての中国「明」の支配から独立を勝ち取った初代皇帝が、勝利の剣(つるぎ)を龍神の使いである大亀に返したというものです。
「ホアンキエム湖」は、ベトナムの言葉で「剣を返す湖」を意味します。

湖の島にはひとつのお寺が建っています。
「玉山(ぎょくさん)祠(じ)」には、13世紀の武将などベトナム建国の礎(いしずえ)となった英雄たちが祀(まつ)られています。

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ホアンキエムの湖畔に、地元の人に人気のカフェがあります。カフェ「トゥイーター」。
かつての統治国であるフランスの影響で、ベトナムにはカフェ文化が根付いています。
コーヒーとともに頂くのは「バインミー」。フランスパンを使ったベトナム風サンドイッチです。

一年を通して気温の高いハノイの街。人々は湖を渡る風で心と体をいやします。

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ホアンキエム湖の畔(ほとり)に1969年に設立された「タンロン水上人形劇場」があります。千年の歴史を持つといわれるベトナム伝統の民俗芸能「水上人形劇」。
ベトナムの古い民話や伝説、神話などを題材に民謡の調べにのせ1話3分から5分程度の演目が次々と披露されます。
水上人形劇は、元々は稲作農家が水田で行っていました。
収穫後の田んぼに水を張り、豊作を祝った祭りが起源とされています。

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ハノイから南へ110キロ。
湿地帯と石灰岩の山々が連なる自然保護区「ヴァンロン」があります。
保護区内を流れる川では、伝統的な竹編みの船の観光クルーズが人気です。
「ヴァンロン」は、「紅(ほん)河(がわ)」河口に広がるデルタ地帯に位置します。
水田の牧歌的な風景と奇岩が連なる北部ベトナムを代表する景勝地の一つです。

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ベトナムの首都ハノイから東へおよそ170キロ。
ハロン湾は、ベトナムを代表する海の景勝地です。

様々な形の岩や島が大小3000も海から突き出ています。
水墨画を思わせる神秘的な風景が広がるこの地は1994年に世界遺産に登録されました。

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湾内には様々な観光クルーズツアーがあります。特に人気なのが1泊2日のクルーズです。
王朝時代の帆船をモチーフにした外観のクルーザーですが、客室は洋風でリゾートホテルを思わせる雰囲気です。
客室ごとにバストイレが完備され、安心して宿泊が出来ます。

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海上で一晩過ごしたクルーズ客が、湾内一の人気観光スポットに上陸しました。
ボーホン島の鍾乳洞「スンソット洞窟」です。
「スンソット」はベトナム語で「驚き」という意味を持ちます。
広さはおよそ1万平方メートルで高さは最大30メートル。
このハロン湾で最大の鍾乳洞は、洞窟を抜けた先は展望台になっています。
ハロン湾の奇想天外なパノラマが広がります。

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数世紀前まで海賊の隠れ家があったという島々は彼らが集めた財宝よりも魅力的に輝いています。

神秘の景観、豊穣の大地、癒しの文化、そして伝説の数々。
ベトナム北部の魅力の多くが水の恵みから生まれていました。

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