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©BS日テレ©BS日テレアルプスを彩る湖を巡って フランス ローヌ・アルプ地方

2013年7月31日 放送

フランス南東部。スイス、イタリアと国境を接する「ローヌ・アルプ地方」。
モンブランに代表されるフランスアルプスの、美しくも険しい山々を天空に望みます。

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アルプスの雪解け水が麓にいくつかの湖をつくり出しました。
中央ヨーロッパを代表する湖、レマン湖。湖はフランスとスイスの国境にまたがり、半分以上は対岸のスイスに属しています。

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湖畔の村イヴォワールは、レマン湖の真珠と讃えられる美しい村です。通りや家々を花が彩り、中央ヨーロッパを代表する花の村としても知られ、フランス各地から1万2千もの街が参加する花の街コンクールで何度もグランプリに輝きました。

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村のレストラン、ジャルダン・ドゥ・レマン。毎年4月に開催される花の祭の時期に、期間限定で作られるデザートで有名です。
それはパラディー・ローズ、天国のバラと名付けられた、花の村イヴォワールならではの薔薇のムース。ヨーロッパで天国に最も近いモンブランの麓。天の雫が育てた情熱の香りが口一杯に広がります。

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レマン湖から南へおよそ40キロ。広さ27平方キロメートルを誇るアヌシー湖があります。
そのほとりに中世の佇まいを残す街アヌシーがあります。
旧市街の中心部を流れるティウー運河の中州に12世紀の建物が残されています。
「パレ・ド・リル」。元々は領主の城でしたが、後に牢獄として使われました。
内装は当時の作りのまま保存され、木製の分厚い扉や鉄格子などが当時の面影を今に伝えています。

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アヌシー湖から南へ50キロ。シャンベリーは、古代ローマ時代から2000年の時を重ねた古都です。フランス、イタリア、スイスの3国を結ぶ「交通の要衝」で、13世紀から16世紀までは、イタリアの貴族「サヴォア家」が統治するサヴォア公国の首都がおかれました。
街の中心部に立つ「象の泉」。その名の通り、足元には4頭のインド象がデザインされています。18世紀にある貴族がインドから持ち帰った財宝を街に寄贈した記念として作られました。

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シャンベリーの街で60年の歴史を持つレストラン、ル・サヴォヤー。
店の看板メニューは、この地方に古くから伝わる郷土料理チーズフォンデュです。
アルプスの自然の味が詰まったチーズフォンデュ。フランス人のチーズ消費量は一人年間26キロ以上。世界一のチーズ好きと言われています。

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シャンベリーから北へおよそ10キロの場所にある「ブルジェ湖」。
東西3キロ、南北18キロと細長い形が特徴的な湖です。フランス国内で最大の面積を誇ります。湖岸に立つ「オートコンブ修道院」は12世紀にシトー会の修道士によって建てられた中世の修道院です。シトー会はカトリックの一派で労働と学習に努めました。

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19世紀に大掛かりな改修が行われ、絵画を多用した装飾性豊かな建物に生まれ変わりました。祭壇を覆う天井にはフレスコ画が施されています。オートコンブ修道院を築いた修道士たちの姿が、フレスコ画の特徴である鮮やかな発色で描かれています。
オートコンブ修道院は、中世イタリアの有力貴族サヴォア家の霊廟がある事でも知られています。

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湖畔の街々は豊かな水の恵みに抱かれ、古くから独自の文化とともに繁栄してきました。
その文化はいまも受け継がれ、個性的な表情を見せています。

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