水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ火山と名水のふるさと フランス オーヴェルニュ地方

2013年6月26日 放送

フランスの中南部に位置する「オーヴェルニュ地方」。
大な自然と約80もの山々や火山群は、遥か昔から人々に豊かな湧き水を与えて来ました。

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オーヴェルニュ地方で最大の都市「クレルモン・フェラン」。
旧市街に残る古い建物の多くは、近くの火山群から切り出した黒い溶岩の石を使って建てられています。そのため街全体が黒っぽく見えるので「黒い街」と呼ばれています。
旧市街の中心にあり街のシンボルとなっている「ノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂」は1248年から100年の歳月を費やして建てられたゴシック様式の大聖堂です。
その内部にはパリのサント・シャペルを模して作られたとされる色彩豊かなステンドグラスが建設当時のままに残されています。

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クレルモン・フェランからおよそ130キロの場所にある「ル・ピュイ・アン・ヴレー」。
スペインにあるキリスト教の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」へ向かう巡礼路の出発地として知られています。
この街で目を引くのは、高さ82メートルの岩山の頂上にある「サン・ミシェル・デギュイーユ礼拝堂」。そして高さ16メートルの巨大な聖母子像です。
旧市街にある「ノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂」では、これから巡礼の旅に出る人々が集まりミサが行われています。

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スキー場で有名な地域「ベス」には、700万年前の噴火でできたとされる火口湖「パヴァン湖」があります。この湖では150年以上も前から天然のイワナ漁が盛んに行われてきました。湖の畔にあるレストランではシェフが自ら漁をした「天然イワナのムニエル」が堪能できます。

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ロワーヌ川の支流「アリエ川」に面した街「ヴィシー」は、17世紀ごろから温泉保養地として知られています。ヨーロッパの温泉地では入浴とともに温泉を「飲む」という文化が根付いています。ヴィシーには飲用温泉の専用施設があり、効能や成分の異なる数種類の温泉が湧き出ています。医師に勧められ遠方からやってくる人も多いそうです。

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オーヴェルニュの西側に位置する「リムーザン地方」には、焼き物の里として知られる「リモージュ」の街があります。「リモージュ美術館」には、12世紀から作られてきた「七宝焼」の貴重なコレクションが揃っています。また「アドリアン・デュブーシェ国立博物館」では、街の名前が付いた「リモージュ焼」のコレクションを見ることができます。
1771年に誕生した「リモージュ焼」は1800年代に入り、パリのアーティストなどから影響を受け、フォルムや色使いが洗練され装飾美術として発展を遂げました。

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ファッションデザイナーのココ・シャネルはオーヴェルニュ地方で生まれ少女時代をオーヴェルニュの修道院で過ごしました。
シャネルの美意識に大きな影響を与えたという、オーヴェルニュの美しい風景は、今も自然界の色に満ち溢れています。

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