水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレテムズの流れをたどって ロンドンからオックスフォードへ

2013年1月30日 初回放送

イギリスの首都ロンドン。国民のおよそ13パーセントに当たる800万人が暮らしています。 街の中央を東西に流れるテムズ川には、岸辺の歴史的建造物を巡る観光クルーズ船が運行しています。

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東ロンドンの岸辺には、中世の城塞、ロンドン塔があります。
1988年に世界遺産に登録されています。
11世紀に当時の国王が、街を外敵から守る、要塞兼王宮として建設しました。
中世には監獄としても使われ、15世紀のイングランド国王ヘンリー6世など多くの政治犯が処刑されました。

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テムズ川にかかるミレニアムブリッジの奥には、特徴的なドーム型の建物、セントポール大聖堂があります。ドームの頂上部は高さ111.3メートル。
現在の建物は、1666年のロンドンの大火災の後に再建されたもの。
バロック建築ならではの、壮大なフォルムと複雑な曲線が特徴です。
ドームの天井の大部分を飾るのは、ヴェネツィアングラスで作られたモザイク画です。
およそ100万個のガラス片を使って、イエス・キリストの生涯がこまやかに描かれています。

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西ロンドンの高級住宅地、ノッティングヒルに店を構える ザ・チャーチル・アームズ。
この店で扱っているビールは、市内に残る最も古い醸造所で作られているロンドンプライド。
1940年代のイギリスの首相、ウインストン・チャーチルがこの店の常連で、彼がよく座った席も残されています。

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ロンドンは、市内に多くの運河があることでも知られています。
18世紀から19世紀、産業革命で物資輸送に使うため、爆発的に運河の数が増えたのです。
カムデン・ロックからリトル・ヴェニスをつなぐリージェンツ運河は、ナローボートによる人気の観光ルートです。

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川や運河の水運が発達し、各地から様々な食材が運ばれるようになり、イギリスの料理は変化しました。映画「ハリー・ポッター」のロケ地としても知られるセントパンクラス駅。 この駅のホテルの中にあるレストラン、ギルバート・スコットでは、モダンにアレンジした伝統料理が味わえます。

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ロンドンからテムズ川沿いに西へ行くと、イギリス国内の園芸家の聖地、キュー王立植物園があります。世界中から集めた3万種もの保護植物が栽培されています。
その歴史的価値と園内の美しさで、2003年に世界遺産の認定を受けました。

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テムズ川を、ロンドンから西へ85キロ上流に向かうと、イギリスで最も古い学園都市オックスフォードがあります。内陸の丘陵地に中世の美しい建物が立ち並ぶ姿から、「夢見る塔の街」とも呼ばれています。オックスフォードのカレッジで最も伝統があるのが、クライストチャーチ。
16世紀の設立以来、多くの首相を輩出しています。
カレッジの広大な中庭に面して建っているグレートホールの食堂は、「ハリー・ポッター」のホグワーツ魔法学校の食堂のモデルとなりました。
ホールの一角に、ここの数学教師をしていた「不思議の国のアリス」の作者、ルイス・キャロルの功績を讃えるステンドグラスがあります。主人公の金髪の少女アリスの上に描かれているのは、アリス・リデル。キャロルが在籍した当時の大学総長の娘で、主人公のモデルとなった少女です。

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オックスフォードの街を流れる「チャーウェル川」は、無数にあるテムズ川の支流のひとつです。
この川では、パントと呼ばれる細長い船に乗って、読書や周囲の景観をのんびり楽しむ舟遊び、パンティングが盛んです。

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オックスフォードから北西へおよそ13キロ。中世の美しい宮殿、世界遺産のブレナムパレスがあります。およそ8平方キロメートルの広大な庭園には、中央に池があります。
ヨーロッパで最も美しいと言われるヴァンブラの大橋や、人工的に作られた滝があります。
ここは1874年、ウインストン・チャーチルが生まれたことでも知られています。

チャーチルはこの宮殿を愛し、軍人や政治家になった後もたびたび訪れていたそうです。
気の張りつめる政治の世界からひととき離れ、チャーチルはこの美しい水の景色に癒されたのかもしれません。

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