水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ川と塔に彩られた千年の都 チェコ プラハ

2012年12月19日 初回放送

チェコ共和国の首都プラハ。4世紀頃からスラブ人がこの地に定住をはじめ、その後 10世紀にチェコの基礎となったボヘミア王国が誕生します。中世の面影を今も色濃く 残す街並みは「千年の都」「北のローマ」とも呼ばれます。
14世紀には当時のボヘミア王カレル4世が神聖ローマ皇帝に選ばれ、神聖ローマ帝国の 首都としての繁栄を謳歌しました。
当時の栄華を物語る美しい旧市街は、1992年に世界遺産に登録されています。

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街の中心部を流れるヴルタヴァ川。全長は430km、チェコ国内で最長の大河です。
南ボヘミアの山地を水源とし、プラハの街を南北に流れた後に、プラハ北の郊外でエルベ川と合流し、北海に注ぎます。
ドイツ語では「モルダウ」と呼ばれ、日本ではチェコを代表する音楽家スメタナが作曲した「モルダウの流れ」の曲名で知られています。

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ヴルタヴァ川には、14世紀から15世紀にかけて造られた「世界で最も美しい橋の1つ」と讃えられるカレル橋が架かっています。欄干にはカトリックの聖人や偉人がモチーフとなった彫刻が全部で30体も置かれています。観光客に最も人気のある聖人の彫刻が聖ヤン・ネポムツキー像です。台座のレリーフに触ると幸福になれるという言い伝えから、多くの観光客がさわるためレリーフは黄金色に輝いています。

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旧市街広場からツェレトゥナー通りを進んだ所にある市民会館。20世紀初頭に造られた アール・ヌーヴォー様式の建物です。
1階にある創業100年のカフェは、地元出身の文豪カフカや、一時プラハで暮らしたアインシュタイン博士なども 良く訪れていたといいます。この店の看板メニューがメドヴニークと呼ばれるチェコ伝統の蜂蜜ケーキです。

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ヴルタヴァ川を見下ろす高台に建つプラハ城。
幅570m、奥行き130m、世界最大の中世の城としてギネスブックにも登録されています。
城内で一際巨大で荘厳な雰囲気に包まれているのが、聖ヴィート大聖堂です。
北側に飾られたステンドグラスは、チェコの国民的画家ミュシャがデザインしました。

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プラハ城から西へ進むとストラホフ修道院があります。その敷地内にはビール醸造所があります。ここでは、14世紀からビールを作り続けていて、その場で出来たてのビールを飲む事がきます。
現在、世界のビールの主流であるラガービールの一種ピルスナー発祥の地、チェコ。
チェコは、一人当たりのビール消費が世界一としても知られています。

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旧市街にあるハヴェル市場は1232年以来800年近い歴史を持っています。
地元っ子の為の野菜や果物のほか、観光客の為の土産物も売っていて、特に観光客に人気があるのはマリオネットです。
16世紀から20世紀初頭までの間チェコは、オーストリアのハプスブルク家の支配を受け、チェコ語の使用も禁止されました。その時代に唯一チェコ語が許されたのが人形劇でした。

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旧市街にある国立マリオネット劇場では伝統の人形劇が上演されます。
チェコ語を守る為に受け継がれてきた人形劇は、第1次大戦後に独立してからは、独自のエンターテインメントとして発展。現在ここで上演される演目はモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」です。主人公のドン・ジョヴァンニを担当する操り人形師がマルティン・エシュバンデラさんは、有名な操り人形師だった父親の指導を受けて、12歳からこの仕事を始め、芸歴20年を超えるトップクラスの操り人形師です。

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古都プラハからヴルタヴァ川を上流に向います。
トシェボニュは中世に造られた鯉の養殖のための人工池がある街として有名です。
チェコでは古くから、クリスマスに鯉を食べる習慣があります。
16個もある人工池では10月初旬から12月初旬までの間、鯉の漁が始まります。
漁は成長した鯉がいる池を選び、漁師たちが共同で行ないます。

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プラハからヴルタヴァ川を上流へおよそ180km。川沿いの街チェスキー・クルムロフ。
中世の面影を残す美しい街は、1992年に世界遺産に登録されました。クルムロフは「曲がった草地」を意味する通り、街は湾曲した川の流れに沿って伸びています。

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チェスキー・クルムロフのシンボルともいえる建物が、チェスキー・クルムロフ城です。
14世紀以降にこの街を統治した貴族ロジュンベルク家の居城です。
この城の特徴がスグラフィットと呼ばれる技法で壁一面に描かれただまし絵です。
スグラフィットとは、木炭で黒く色づけした漆喰と石灰を用いた技法で、16世紀半ば ルネサンス全盛期のイタリアから伝わったと言われています。

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城には、ロジュンベルク家の後に城主となったシュワルツェンベルク家専用の劇場があります。劇場には芝居の背景として使われた18世紀当時の書割りがおよそ300枚も残っています。当時の書割りが現存する劇場は世界に2つしか無く、大変貴重です。

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時代の流れに揉まれ、統治者を次々に変えながらヴルタヴァの岸辺に静かに佇むチェスキー・クルムロフはキャンバスに描かれた油絵のようにその時々の魅力が幾重にも塗り重ねられています。 

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