水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ水と緑の都 ドイツ ハンブルクからバッハが愛した街へ

2012年10月10日 初回放送

ドイツ北部。
首都ベルリンに次ぐ国内二番目の大都市ハンブルク。
かつてヨーロッパを東西に別けた大河、エルベ川の河岸に広がる港町です。
工業都市の顔を持つハンブルクですが、街の50%が湖や運河などで占められ、公園で街中に緑が溢れています。

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ハンブルクの市庁舎は、古代ローマ建築をモチーフとした19世紀ドイツのネオルネサンス様式で建てられています。
市庁舎内の議事堂は現在も、ハンブルク州議会の本会議場として使われています。
大小合わせ、部屋は647個もあります。

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街の中心部に位置する「プランテン・ウン・ブローメン公園」。
広さ47万平方メートルは東京の日比谷公園のおよそ3倍。
人工の池やローズガーデンなど、水と緑の心癒される空間が広がっています。

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市内の高級住宅街の一角に、創業30年の人気カフェがあります。
看板メニューの「ブレヒシュトロイゼルクーヘン」は祖母から受け継いだレシピを頑に守っています。
薄く広く延ばした生地の上に、季節の果物を乗せて20分ほど焼けば出来上がり。
果実の香りに包まれた、味わい深いケーキです。

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かつて船乗りたちがハンブルク港の目印にした建物、18世紀に建てられた聖ミヒャエリス教会です。
曲線を多く使って動きを持たせたバロック様式で、白を基調にした壁に、外光がたっぷり降り注ぎます。

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エルベ川に沿って毎週日曜朝に開かれる青空市場、フィッシュマルクト。
鮮魚店の他に、果物や野菜、その場でつまめるシーフードバーガーの専門店など、ハンブルク市民の朝の台所代わりとなっています。
市場の一角では地元バンドのコンサートも行われ、土曜日から飲み屋で夜を明かした人がこのままここに来て盛り上がることもあるそうです。
ハンブルクは、ビートルズがメジャーデビュー前に過ごしたという音楽の聖地でもあります。

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市内の中心部には、広大な湖が広がっています。「アルスター湖」です。
観光客には、およそ2時間かけて湖畔と市内の運河を巡る遊覧船ツアーが人気です。
運河沿いには、都会に暮らす人たちが休日などを過ごす為に年間契約してガーデニングを楽しむ「クラインガルテン」が点在しています。

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エルベ川のほど近くに、創業1260年のハンブルクで最も古い醸造所レストラン「グローニンガーハウス」があります。
一番人気は「グローニンガーピルツ」。
通常より深くローストした麦芽と、近隣の山地で厳選された柔らかい水を使っています。
ビールによく合うおつまみは、豚のもも肉を低温でじっくり焼き上げたシュヴァイネハクセです。

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ハンブルクの南東50キロに、童話から抜け出たような小さな街リューネブルクがあります。
街の古い建物にあるひねった模様のレンガ「縄の石」はかつてリューネブルクが栄えたことを表しています。

リューネブルクの地下の岩盤には塩が多く含まれ、10世紀半ばにはここで塩の生産が始まりました。
魚の保存に欠かせなかった塩は「白い黄金」と呼ばれ高値で取引されました。
リューネブルクは塩の独占的な生産により莫大な富を築いたのです。

そしてここには音楽の父と呼ばれるバッハも15歳から2年間住んでいました。
家が貧しかったバッハは、リューネブルクの教会からの給付金で、音楽の勉強を続けていたといいます。
バッハはこの街で合唱団に入っていましたが変声期を迎えて歌えなくなってからは聖ヨハニス教会のオルガン奏者ゲオルク・ベームのもとで、音楽を学びました。
教会のオルガンは、300年経った今でもバッハが愛した音を奏でます。

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ハンブルクから、北へおよそ160キロの場所に目の前に北海をのぞむ港町、フーズムがあります。
そのほど近くに、2009年に世界遺産に指定されたワッデン海が広がります。
ワッデン海は総面積およそ10000平方キロ、オランダやデンマークにまで達する、世界最大の干潟です。

干潟には、潮が満ちた時にも沈まない島があります。
小さな島に一軒しかない家で北海の厳しい自然の中に生きる人の生活を訪ねます。

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