水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ江南の都 上海と水郷の町

2012年9月12日 放送

中国東部。2300万人が暮らす大都市「上海」。中国の金融、経済、貿易の中心地であり、市の総生産は首都「北京」を凌ぎます。
1840年代、アヘン戦争に敗れた中国は上海をイギリス、アメリカなど当時の列強の国々に開港しました。それによって上海は、大都市への発展の道を辿ることになります。

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黄浦江の西側に位置する外灘地区。外灘地区の一角に、上海のシンボルといえる建物「上海税関時計台」があります。
大時計は、ゼンマイや電気ではなく重りで動いています。重りを一度巻き上げると時計は3日間動きます。休む事無く動くため少しずつ針がずれます。時折、手で押さえて修正します。港に入ってきた外国船に時間を知らせるという役目は終えていますが、今も町のシンボルとして15分おきに鐘の音を響かせています。

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時計台のほど近くに中国を代表するホテル「和平飯店」があります。
1908年にイギリスの大富豪によって建設された英国ルネサンス様式の建物は、古代ローマ建築のような均整のとれた美しさが特徴です。
夜になると館内のバーではホテル伝統の催しが始まります。演奏しているのは、ホテルの顔とも言われるオールドジャズバンド。中国では今再び、ジャズがブームとなっています。

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黄浦江を挟んで外灘の対岸にある浦東地区。ビジネス街が広がるこの地区には中国で最も高い建物、「上海環球金融中心」があります。
地上101階で高さは492メートル。展望台からは上海の街が一望できます。上海は発展のスピードを更に加速させています。

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過去の上海の姿を残す場所「豫園商城」。ここには14世紀から19世紀以前までの、明や清の時代をイメージした建物が並びます。
「豫園商城」の中心を成す庭園が「豫園」です。造られたのは1577年、明の時代です。豫園商城の中心にはハスの池があり、その周りを取り囲むように様々なレストランが軒を並べています。そのなかで一番人気なのが「南翔饅頭店」。1900年創業の老舗です。「南翔饅頭店」では全て手作業で、小籠包を作っています。このお店で生まれた小籠包はいまや中国料理の点心を代表する存在になりました。

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20世紀初頭に日本人の居留地「日本租界」があった虹口地区。
ここは近代中国の偉人、魯迅が暮らしていた事でも知られています。
生前の魯迅がたびたび訪れた公園があります。「魯迅公園」です。市民の憩いの場として、社交ダンスや太極拳の練習で賑わっています。
水を使った水書道をする人たちがいます。「水書道」は墨と紙がいらないので書道の練習用として始められ、最近は、パフォーマンスとして人気です。あらゆる染料の中で最も保存性が高い墨の書に対し、この水書道は数十秒で消える儚さが尊ばれています。

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上海から西へ50キロ。水のほとりの町「朱家角」があります。運河が網の目のように町中に張り巡らされています。
1571年、明の時代に建造された「放生橋」。全長72メートル。五つの輪を持つアーチ型の橋で、上海地区に現存するものとしては最大の規模です。橋の袂で魚が売られています。橋の名にあやかって「魚を川へ逃がせば願いが叶う」とされ観光客が訪れては魚を川に放すようになりました。

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朱家角のメインストリート「北大街」。
細長い道沿いに、数多くのお店が並び観光客で賑わっています。朱家角の名物チマキを売る店がありました。この地方では「チマキは家の数だけ味がある」といわれるほどよく食べられています。
チマキ専門店「金和昇」。店主の楊さんは、地元のコンクールで連続優勝しているチマキ作りの名人です。美しい水辺の風景が伝統の味を生みました。

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「朱家角」のほど近くに位置する淀山湖は広さ62平方キロメートルの湖です。
淀山湖の名物は天然エビです。中国でも屈指の食材の宝庫とされる「淀山湖」。その恵まれた環境が豊かな食文化を育ててきました。

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「朱家角」の町で観光客や地元っ子に人気のレストラン「放生橋菜館」。
名物は淀山湖で獲れた天然エビを高温の油で揚げる「揚げエビの醤油スープがけ」。朱家角の料理人たちは代々、豊かな自然と食材とそれを生かす料理を受け継いできました。水郷の町「朱家角」は「美食の故郷」でもあります。

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上海市の総面積はおよそ6340平方キロメートル。中国全体のわずか1500分の1に過ぎません。しかし、この場所には大河の恩恵がありました。川が人々を引きつけ街を生んだのです。そして今もその街は大河の恵みを受けながら急速な発展を続けています。

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