



2016年3月3日 初回放送
オーストラリア南東部、ニュー・サウス・ウエールズ州の州都シドニー。
目の前に広がるシドニー湾から旅を始めます。
1788年、イギリス人入植者が最初に降り立ったシドニー。
オーストラリアで最も古いこの街は海と緑、そして歴史的建造物と
モダンなビル群が不思議な調和を見せています。
シドニーの港のもう一つの象徴がハーバー・ブリッジです。
建設されたのは1932年。全長は1149メートル、幅はおよそ49メートルです。
ハーバー・ブリッジで観光客に人気なのが
ブリッジ・クライムというアクティビティ。
高さ134メートルのアーチの頂上まで歩いて登り、スリルと眺望を楽しみます。
ロックスはハーバー・ブリッジの袂に
18世紀末から19世紀初頭の歴史的建造物が多く残る地域です。
イギリス人入植者が最初に開拓した土地で、
オーストラリア発祥の地と呼ばれています。
古い建物が多いロックスの中でもひときわ歴史の重さを感じさせる建物が
1841年に建造された、ロード・ネルソン・ブリュワリー・ホテル。
この建物はホテルとは名ばかりで実は市内で最も古いパブです。
ビールはすべて自家醸造で人気の銘柄はスリーシーツというペールエール。ランチタイムには軽食とビールを楽しむ地元っ子で満席になります。
シドニー市の中心街、シティ。近代的な高層ビルと19世紀の建物が混在し、
不思議なコントラストを見せています。
クイーン・ビクトリア・ビルディングは1898年にマーケットとして建築された建物で、現在はショッピングセンターとして使われています。
19世紀ロマネスク様式の建物内部には小売店やレストランなど200軒ほどが
営業しています。
サーキュラー・キーから出港するキャプテン・クック・クルーズは1970年から
運営されている市内で最も歴史のあるクルーズです。
船は夕方6時半に出港しおよそ3時間かけてシドニー湾を回ります。
オペラ・ハウスやハーバー・ブリッジなどライトアップされた、
シドニーの見所が勢ぞろい。
海の上から見るシドニーの夜景は
ディナークルーズの最高のアトラクションです。
市内中心部のブラックワトル・ベイにあるフィッシュ・マーケット。
扱う魚の種類はおよそ500種類。その数は南半球では最大で
世界でも日本の築地市場に次いで第2位だそうです。
マーケット内には一般の人たちが魚を購入できるお店があります。
プロが仕入れていくのと同じ品質の魚を安く買えるため早朝から一般客で賑わっています。
市内中心部、コックルベイ・ワーフに市場の方オススメの
シーフードレストラン、ニックスがあります。
1番人気は魚介類の盛り合わせ料理、ニックス・シーフード・プラッターです。
地元の新鮮な魚介類をたっぷり使った、この料理目当てのお客さんも少なくないそうです。
美しい港町シドニーは美食にも恵まれていました。
シドニー市内から西へおよそ40キロメートル。
オーストラリアで最大級の動物公園があります。
フェザーデール・ワイルドライフ・パークです。
パークがオープンしたのは1972年。コアラやウォンバット、カンガルー、
タスマニアデビルなどオーストラリア固有の動物や鳥類など
250種類以上が自然に近い状態で飼育されているのを見ることができます。
中でも人気が高いのはコアラ。その名は先住民アボリジニの言葉で「水を飲まない」を意味するそうです。
シドニー郊外。シティのビル群から西へわずか70キロメートルほどに、
手付かずの雄大な自然が広がっています。
標高1000メートル級の山々が連なるブルー・マウンテンズ国立公園です。
およそ90種のユーカリが自生する貴重な自然環境は
2000年に世界自然遺産に登録されています。自然のままの滝や荒涼とした岩肌、ユーカリの緑に覆われた公園内はトレッキングコースが整備され、気軽に大自然が味わえる場所として観光客に人気です。
公園内には雄大な自然を満喫できる施設があります。
1945年開業のシーニック・ワールドです。この施設の1番人気のアトラクションがレイルウェイです。鉄道としては世界で最も急な52度の斜面を下ります。
走行距離は310メートル。自然の中でジェットコースターのようなスリルを味わえます。