水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレベルサイユ宮殿とゴッホの愛した風景 イル・ド・フランス

2016年2月25日 初回放送

フランス中北部。
首都パリを中心に広がる緑豊かな内陸地域、イル・ド・フランスを巡ります。

©BS日テレ

©BS日テレ

首都パリから北へおよそ40キロメートルに位置する街、シャンティイ。
水辺に佇む古城、シャンティイ城。美しく整ったその姿は、
フランスルネサンスを代表する建造物の一つに数えられています。
造園家 ル・ノートルによって設計された庭園は左右対称の幾何学模様を描き、
ベルサイユ宮殿の主となる国王ルイ14世を魅了したといいます。

©BS日テレ

©BS日テレ

シャンティイ城に隣接する競馬場は、フランスで最も古い競馬場と言われています。
シャンティイで競馬文化が定着し発展したのは、
元々、この周辺の森が狩猟場で、貴族が乗っていた良質の馬が多くいたためだといいます。
競馬場の程近くにあるシャンティイ調教場には3000頭にも及ぶ競走馬が調教されています。
18世紀に建てられた大厩舎は、世界一美しい厩舎と言われています。

©BS日テレ

©BS日テレ

シャンティイから南西へおよそ30キロメートルに古い小さな村があります。
オーベル・シュル・オワーズです。19世紀のフランス絵画の巨匠、
フィンセント・ファン・ゴッホの終焉の地としても知られています。村の中央部には、ゴッホの名前が付けられた公園があり、その一角にはゴッホの像が建っています。
ゴッホは1890年の5月にこの村に来てから自ら命を絶つまでの僅か2か月の間に、70点に迫る作品を描き上げています。

©BS日テレ

©BS日テレ

オーベル・シュル・オワーズから南東へおよそ100キロメートル。
セーヌ川が育んだ緑豊かな地域が、フォンテーヌブローです。
広さおよそ170平方キロメートル港区の8倍以上とされるフォンテーヌブローの森。
かつてそこは王侯貴族の狩猟の場でした。
狩りに訪れた貴族達が滞在したのが、森の中に造られた、フォンテーヌブロー城です。
イタリアのルネサンス様式をフランス風にした美しい建物は、歴代の国王に愛され1981年に世界遺産に登録されています。

©BS日テレ

©BS日テレ

およそ8万人が暮らすパリ郊外の街、ベルサイユ。
17世紀から18世紀にかけてのブルボン王朝時代、
この街はヨーロッパでもひときわ強い輝きを放っていました。
その輝きの中心となったのが、ヨーロッパで最も豪華な宮殿といわれるベルサイユ宮殿。
元々は、貴族が狩りを楽しむために建てられた小さな館でした。
それを相続したルイ14世が1661年に、世界でも稀にみる豪華な宮殿の建築を命じ、国の内外から当時一流の建築家や画家、彫刻家が集められ、半世紀ほどの歳月をかけ、一応の完成を見たのは1710年。
ベルサイユ宮殿はルイ14世の富と権力の象徴であり、国王が全ての権力を握るという絶対王政のシンボルとして建てられたのです。

▲ページトップへ

BS日テレ