水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ©BS日テレ絶景の世界遺産Ⅱヨーロッパ

2012年7月4日 放送

「世界水紀行」今回はヨーロッパ。水とともにある絶景の世界遺産を巡ります。
まずは西ヨーロッパ「ポルトガル」から旅を始めます。
イベリア半島の先端に位置する首都リスボン。
町を流れる「テージョ川」。
そのほとりに古代フェニキア人が住み着いた事から町の歴史は始まりました。
テージョ川が大西洋に注ぐ河口の程近くにある「ベレン地区」。
ここに1983年、世界遺産に登録された「ベレンの塔」があります。
ベレンの塔は、1520年に、テージョ川を往来する船の監視や防衛の為に要塞として建築されました。
かつてこの地を支配したイスラム文化や大航海時代に到達した国々の特徴が融合した建築は、海に突き出た監視塔の丸い天井の造形など、機能本位の要塞とは相反する美しさを持っています。

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ベレンの塔の東。同じく世界遺産に登録されている建物があります。
「ジェロニモス修道院」です。1502年、エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業を讃える為に着工され、すべてが完成するまでにはおよそ300年の歳月が費やされました。
ポルトガル独自の「マヌエル様式」の細かで豪華な装飾が特徴となっています。
修道院内の教会は、船乗り達が航海に出る前に、最後の祈りを行う場所として使われていました。
修道士たちが祈りと瞑想の時間を過ごした「回廊」は、装飾や完成度の高さから、「マヌエル様式の最高傑作」と讃えられています。

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絶景の世界遺産を訪ねる旅、続いては南フランス、プロヴァンスへ。
港町アルルは、物流の重要な拠点として、また商業都市としても栄えました。
町の歴史は古く、紀元前6世紀にギリシャ人によって建設されました。
紀元前123年にローマ帝国に占領されて以降は、帝国の軍事拠点として発展。
街にはローマ時代の遺跡が多く残されています。
1981年、世界遺産に登録された「円形闘技場」。
今からおよそ2000年前、世界的に知られるローマのコロッセオとほぼ同時期に建設されたそうです。

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1694年に完成したフランス最大のミディ運河は、全長240キロメートル、1996年世界遺産に登録されました。
このミディ運河の中継地点の街、カルカッソンヌ。
街の中心を流れるのはピレネー山脈を水源とするオード川です。
オード川を見下ろす高台に世界遺産に登録された城塞都市・シテがあります。
シテは、ヨーロッパ最大の城塞都市でその城壁は3キロにも及びます。
中世の面影が残るシテは、モン・サン・ミッシェルに次ぐフランス第二の観光地となっています。

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絶景の世界遺産を訪ねる旅。オランダの首都アムステルダムにやってきました。
川沿いに並ぶのは、17世紀の商人たちが建てた家「カナルハウス」。
運河と町並みのつくり出す美しい景観は2010年、世界遺産に登録されました。
大航海時代、オランダはアジア各国との貿易で莫大な富を得ました。
その中心地だったアムステルダムは当時、「世界一裕福な街」とまで言われています。
その時代を代表する建物があります。
高さおよそ85メートル。市内で最も高い塔を持つ「西教会」です。
1631年、プリンセン運河とカイザルス運河に囲まれた場所に建てられました。
その均整のとれた佇まいは、オランダルネサンス建築の最高峰と讃えられています。

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絶景の世界遺産を訪ねる旅、続いては北欧。
スカンジナビア半島の西側に位置するノルウェーのフロムです。
この美しい景観から、ネーロイフィヨルドは2005年、世界遺産に登録されました。
フィヨルドの魅力。それは四季折々に姿を変える大自然の営みと、氷河が地球に刻んだ爪あとを間近で見られるところです。

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目の前にノルウェー海を望むノルウェー第二の都市「ベルゲン」。
海と山に挟まれたわずかな平地に街並みが詰め込まれています。
港に面した一角にベルゲンの町のシンボルとも言えるエリアがあります。
カラフルな建物で彩られた「ブリッゲン地区」は、1979年、世界遺産に登録されました。
「ブリッゲン」とはノルウェー語で埠頭という意味。
海運が盛んだった13世紀から16世紀にかけて建てられた木造の倉庫が軒を並べています。
建物は狭い土地を最大限生かす為、隙間無く建てられていますが、奥行きはあります。
これらの建物は、ハンザ同盟の住居兼倉庫でした。ハンザ同盟とは、北ヨーロッパの都市を中心に貿易をした商人の団体です。

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ユネスコが世界遺産の登録を始めたのは1978年。
その後30年余りで、およそ1000の世界遺産が登録されました。
そしてこの先その数は2000に迫るだろうと推定されています。
地球にはまだわたし達が知らない人類の宝物が眠っているのです。

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