水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ紺碧に輝く地上の楽園 イタリア ナポリとアマルフィ

2016年2月18日 放送

南イタリアの歴史ある港町ナポリから
世界で最も美しいと言われるアマルフィ海岸を巡ります。

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ティレニア海を望む風光明媚な港町、ナポリ。
ナポリはローマ、ミラノに次ぐイタリア三番目の大都市で、およそ100万人が暮らしています。
目の前にはナポリ湾、そして背後にはベスビオ山がそびえる雄大な風景。
「ナポリを見てから死ね」と言われるほどの美しさを誇ります。
12世紀にノルマン王によって建造された卵城は基礎部分に卵が埋められ、
卵が壊れると街も滅ぶと言われています。

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ナポリの下町、スパッカ・ナポリは土産物店が軒を並べ、
世界各国から訪れる観光客などで賑わっています。
ここには、ナポリ名物で伝統工芸品の人形が売られています。
ナポリの人形作りの発展には宗教が大きく関わっています。
かつて庶民の多くがまだ文字を読めなかった時代、キリスト教の教えは人形で伝えられました。
18世紀には当時、ナポリを統治していたフランス・ブルボン王朝への献上品にまでなりました。

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ナポリの街には、チーズを扱うお店が数多くあります。
1番人気はモッツァレラチーズ。
モッツァレラという名前は引きちぎるを意味するイタリア語に由来します。
モッツァレラチーズは南イタリアの新しい食文化を生み出しました。
ナポリを代表するピザ、マルゲリータです。
レシピは非常にシンプルで、ピザの生地にトッピングする食材はトマトソース、モッツァレラチーズ、そしてバジルの3種類だけ。
19世紀末、ナポリを訪れていたイタリア王妃マルゲリータが
この赤白緑の配色が、イタリア国旗と同じであることに感動し、自らの名前を与えたといいます。

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ナポリから北へおよそ30キロメートル。
豊かな緑の中に世界遺産に登録されているカゼルタ宮殿があります。
1780年に建設された宮殿はルイ14世の居城だった、ベルサイユ宮殿を
超える規模を目指して建設されました。
実際、18世紀にヨーロッパで建てられた宮殿では最大と言われています。
カゼルタ宮殿の最大の魅力は広さおよそ120ヘクタール、
東京ドーム25個分もの広さを誇る庭園です。
敷地内には、実に300か所以上もの滝が配置されています。

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ナポリの南東50キロメートルにあるソレントはアマルフィ海岸の玄関口。
高台からは、海を挟んで遠くベスビオ山を望むこともできます。
ソレントの伝統工芸である寄木細工は300年の歴史を持ちます。
1700年代、貴族が使う家具の装飾として始まりました。
その後、家具だけではなく、壁掛けやオルゴールなども作られるようになり、
現在は結婚式の引出物としても人気があるといいます。
森林資源が乏しいイタリアにあってソレントは、寄木細工用の木材が伐採できました。
寄木細工はこの土地の自然の豊かさの証でもあります。

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ソレントから東へおよそ30キロメートル。
アマルフィ海岸の中心の町、アマルフィがあります。
切り立った断崖絶壁と海に囲まれた人口5000人ほどの小さな町は、
かつて独立した海洋国家として栄華を極めました。
アマルフィを代表する大聖堂、ドゥオーモはイスラムの文化を取り入れた美しいキリスト教会で町の守護神、聖アンドレアが祀られています。

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