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©BS日テレ©BS日テレプリトゥヴィツェの滝と世界遺産の古都 クロアチア

2015年9月30日 初回放送

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東欧バルカン半島に位置するクロアチア共和国。
アドリア海を望む南部の沿岸地域はダルマチア地方と呼ばれています。一年を通して穏やかな地中海性気候に恵まれ、クロアチア有数の観光エリアとして多くの観光客が訪れています。
ダルマチア地方の中心を成すのが、この地方最大の港町でもあるスプリトです。
街の人口は、クロアチア国民の5パーセント弱に当たるおよそ20万人。
古代ローマ皇帝、ディオクレティアヌスの宮殿跡が残る市内は、当時の城壁に囲まれています。

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ディオクレティアヌスの宮殿の中でも、一際目を引く建物が大聖堂です。
八角形の建物が特徴的な大聖堂は、もともとはディオクレティアヌス皇帝の霊廟として建設され、7世紀ごろに大聖堂に改築されたといいます。国民のおよそ9割がカトリック信者のクロアチアにあって、ディオクレティアヌスはキリスト教を迫害した人物として知られています。
聖堂内には、スプリトの街の守護聖人とされる聖ドムニウスを祀った祭壇があります。聖ドムニウスは、ディオクレティアヌスの迫害により殉職した聖人です。大聖堂には、クロアチアの宗教の歴史が刻まれています。

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港町スプリトから沖合いを西へおよそ25キロ。アドリア海に浮かぶ小島の街、トゥロギール。周囲を城壁に囲まれた、古代ギリシャ時代から続く古い街です。
島はかつてはバルカン半島と陸続きで、トゥロギールの街はそこに、古代ギリシャの植民都市として建設されました。中世に入り外敵の侵入を防ぐための水路が設けられた事で島となり、街自体も巨大な要塞の雰囲気をまとったのです。

海沿いには、この街を当時のオスマン帝国などの外敵から守ってきた、強固な要塞、カメルレンゴ要塞が建っています。
元々海辺の塔である要塞は、街有数の展望スポットとしても観光客に人気です。

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トゥロギールから北へおよそ160キロ。美しい自然が広がるプリトゥヴィツェ湖群国立公園。広大な峡谷に16の湖と90を超える滝が緑の木々とともに広がり、バルカン半島の自然の雄大さを垣間見せてくれます。この一帯は複雑な地形が様々な気候の要素を作り出し、本来同じ土地で見られない植物が混在しています。

およそ78メートルの高さから流れ落ちるプリトゥヴィツェ滝。クロアチア国内で最大の規模と言われています。
多様な生態系と一際優れた自然美を持つプリトゥヴィツェ湖群国立公園は1979年に世界遺産に登録されています。

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