水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ神話に彩られた癒しの島 ハワイ島

2015年9月16日 放送

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今回は、神話と癒しの舞台 ハワイ島を訪ねます。
ハワイ島は広さが日本の四国の半分ほど。ハワイ諸島で一番大きな島です。
その西海岸、観光の中心地がカイルア・コナです。湿気を含む東からの風が背後の山々に遮られるため1年を通して晴天に恵まれ、海岸沿いのメーン・ストリートは観光客でいつも賑わっています。
今から約200年前、1810年にハワイを統一したカメハメハ大王が暮らした場所がアフエナ・ヘイアウです。大王はハワイ島出身で、晩年をこの場所で過ごしました。

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カイルア・コナは世界的に名高いコナ・コーヒーの産地として知られます。
カイルア・コナの背後に広がるフアラライ山の麓、標高1000mを超える高地に地元っ子や観光客に最近注目されているというコーヒー農園、マウンテンサンダー・コーヒーがあります。東京ドームとほぼ同じ広さの土地に有機栽培で育てられた1万本ものコーヒーの木が植えられています。

コナ国際空港からほど近く。海洋深層水を利用したアワビの養殖場があります。
ビッグアイランド・アバロニです。
この養殖場では海洋深層水と表層の海水を混ぜることでアワビの養殖に最適な水温にしています。水温を一定にするエネルギーが必要なく、使った水は再び海に戻せるので環境に優しい養殖法だと評価されています。

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キラウエアはハワイ語で「噴き出す」という意味で今も活動を続けている活火山。1987年にハワイ火山国立公園として世界遺産に登録されています。
キラウエア・カルデラを下ると溶岩に覆われた広大な平原が広がっています。

その一角にハワイの人々に聖地とされる場所があります。プウロアのペトログリフ地帯です。ペトログリフは岩などに刻まれた彫刻で人間や動物が描かれています。文字を持っていなかった古代ハワイの人々はペトログリフで神話などを記録したと考えられています。
ハワイ火山国立公園にはハワイの自然のダイナミズムと古代の神話や歴史が凝縮しています。

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ハワイ島東海岸。ハワイ諸島第2の都市ヒロは、日系移民が多い土地として知られています。かつて日系人の繁華街として栄えたヒロのダウンタウンは日本人が思い描く懐かしいハワイの雰囲気に包まれています。
ヒロの町の一角にハワイ島でもっとも古いと言われるレストランがあります。
カフェ100です。ローカルフードのロコモコを広めた店としても知られます。
店自慢のロコモコはハンバーグのパテを焼き、目玉焼きとともに白いご飯の上に乗せ、肉汁ベースのソースをかけたハワイ生まれのファストフードです。

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ヒロの町にハワイ伝統の木製カヌーを手作りしている、レイ・ブーマタイさんの工房があります。カヌービルダー歴40年。レイさんはお祖父さんがカヌービルダーでしたが早くに亡くなったため独学でカヌー作りを覚えたそうです。

ヒロの町の目の前に広がる湾内では、地元の多くのカヌーチームが練習しています。
約1500年前、小さなカヌーで太平洋を渡ってきた古代ポリネシア人たち。
その末裔であるハワイの人たちにはカヌーに対して特別な思いがあると言います。

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ハワイ島北部。太平洋に臨むワイピオ渓谷は古くから神秘の力を持つ聖地として崇められて来ました。「曲がりくねる水」を意味するその名の通り、美しい海岸線を持つ水豊かな土地です。
渓谷は王家の谷とも呼ばれ、崖に囲まれた緑豊かな土地は、古代の王族がこの地を守る霊の力で英気を養った場所とされています。

谷は聖地であると同時に農地としても最適でした。地元農家のジェイソンさんは曽祖父が日本から移民してきた日系4世で、代々この地でタロイモを栽培してきました。タロイモは日本でいうサトイモに近い品種で、ハワイでは霊力が宿る神聖な食べ物とされ、主食として食べられていました。
癒しに満ちた、神話の舞台ハワイ島には人々と神々が共存していた時代と変わらぬ姿がありました。

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