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©BS日テレ©BS日テレ水の街からドイツ最北の島へ ハンブルク リューベック ズュルト島

2015年7月22日 初回放送

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「リューベック」は、北ドイツ地方の発展に大きく影響したバルト海にほど近い港町です。街は15世紀に栄華を極めたハンザ同盟都市の一つで、海運と河川交易の要衝として発展しました。ハンザ同盟は、中世にバルト海沿岸の貿易を独占した組織で、最盛期には200もの都市が加盟。リューベックはその中心都市でした。リューベックをハンザ同盟の盟主に押し上げたのが、バルト海に注ぐ「トラベ川」です。さらに街を巡るようにトラベ運河が流れています。2つの川の水運で発展した中世の姿を今も残すリューベックの旧市街は、1987年に世界遺産に登録されています。

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ハンザ同盟の時代、リューベックの商人たちは、ドイツ北部の岩塩を独占し、
ニシンの塩漬けを大量に商いました。保存性に優れたニシンの塩漬けは街を大いに潤しました。リューベックの旧市街には、ニシンを使った伝統料理で人気のレストランがあります。「シッファーゲゼルシャフト」。日本語で「船員組合の家」と呼ばれるレストランです。地元はもちろんドイツの他の地域までその名が知られ、夕食時にはほぼ毎日満席だといいます。レストランの建物が建造されたのは1535年。当時、船乗りの組合の建物として使われていた、リューベックの船乗りにとっては特別な場所なのです。現在はレストランのオーナーである船長協会の会員たちが建物も管理しています。

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北海に浮かぶズュルト島は、ドイツ最北の地。東京23区の6分の1ほどの島は、ドイツ本土とは違う独特の雰囲気を持っています。ズュルト島は、1970年代に開発されたドイツ有数の高級リゾート地で一年を通して本土から観光客が訪れています。島の東側には全長40キロものビーチが続きます。島沿岸は、ウインドサーフィンの世界大会の開催地としても知られています。島の西側には手付かずの自然が広がります。ズュルト島は海の国立公園の中に位置し、土地のおよそ3分の1が自然保護区です。

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ドイツ本土と離れているため、独特の風景や文化に出会えるズュルト島。代表的なものが、ドイツ本土では地方の古民家などでしか見られなくなった茅葺き屋根の家々です。いまも多くの島民が茅葺き屋根の家に暮らすズュルト島には、屋根を葺く茅葺き職人がいます。島で生まれ育ったシュミット・マリオさんは、この仕事について20年。ヨシを葺いた屋根は、30年から35年ほどで寿命を迎え、シュミットさんは古くなったヨシを抜き新しく葺きなおします。一軒の屋根を葺きなおすのに平均3日ほどかかるそうです。体力的にも厳しい仕事ですが、シュミットさんは辞めたいと思ったことはないといいます。島の自然と、職人の技や心意気が、ズュルト島の豊かな風景を生み出し守っています。

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