水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレナスカの地上絵と大河アマゾン 南米ペルーを行く

2015年4月1日 初回放送

南アメリカ大陸の西側に沿って南北約7500キロ、幅約750キロにわたってそびえる世界最大の山脈アンデス。その雪どけ水が世界一の流域面積を誇るアマゾンを生み出しました。
またアンデス山脈の西側、ペルー沖を流れる寒流は豊かな海の恵みと沿岸に砂漠地帯を作り出しました。雨の少ない気候は古代の人々が描いた巨大な地上絵を大地に残しました。
今回は世界遺産の古都リマから地上絵で知られるナスカ、そして大河アマゾンと南米ペルーの見どころを巡ります。

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スペインの軍人で探検家のフランシスコ・ピサロによって築かれた、ペルーの首都リマ。
国民の3分の1に当たる850万人が暮らしています。中世スペイン統治時代の街並みを残す旧市街は1988年にリマ歴史地区として世界遺産に登録されています。
旧市街の中心にあるマヨール広場に面してペルー国内でもっとも古いというカテドラルが建っています。その礼拝堂にはインカ帝国を滅ぼしスペイン支配の礎を築いたピサロの棺が安置されています。

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リマの町の目の前に広がる太平洋は陸地近くを寒流のフンボルト海流が流れています。
冷たい海は豊かな海の幸を育み、リマは新鮮な魚介を使ったシーフード料理でも知られています。なかでも生の白身魚をレモンで和えたセビーチェはペルーの国民食です。

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リマから南へ車で8時間。アンデスの西側の砂漠地帯に世界中にその名を知られる世界遺産ナスカの地上絵があります。紀元前100年から西暦700年の間に描かれたとされる地上絵はクジラやサル、雨季を知らせ大切な水をもたらすとされるハチドリなどその数30余り。大きさは10m程度から300mを超すものまで様々です。
乾燥地帯を覆う黒い石をどけて白い地面を出すだけで描かれた地上絵が現在まで残ったのは雨の降らないこの地帯の気候のためでした。
何のために描かれたのかは長年の謎とされてきましたが、現在では乾いた大地に水をもたらしてくれるアンデスの山々へ儀礼のために描かれたとする説が有力とされています。

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アンデス山脈を源流とするアマゾン河流域の街イキトスを訪れます。
アマゾン上流の玄関口となっている街は18世紀中頃に先住民へのキリスト教布教の拠点として建設されました。19世紀末から20世紀初頭にかけてゴムの生産地として栄え、ゴールドラッシュさながらの活気に溢れました。
また、川沿いのベレン・バハ地区は高床式の家々が並び、カヌーが行き交う活気あふれる下町です。地域の台所であるベレン市場ではアマゾン河から水揚げされる珍しい魚が豪快に売られています。

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イキトス郊外にジャングルで暮らす先住民ボラ族の集落があります。
家々は雨季の増水に備えて高床式になっており、30世帯ほどが農業とアマゾン河での漁業などで自給自足の暮らしをしています。彼らの主食はキャッサバと呼ばれるイモの一種です。キャッサバは、育てるのにほとんど手がかからない上にジャングルでは取りにくい炭水化物が豊富です。
ボラ族伝統の踊りを見せてもらいました。アナコンダの踊りです。
大蛇アナコンダは村では水の神とされています。川での安全や災害よけの儀式として伝統の踊りを捧げてきました。

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全長6500㎞
アンデスに源を発するアマゾン河はやがてブラジルで大西洋に注ぎます。
豊かな水の流れは流域に広大な熱帯雨林を生み出しました。
その熱帯雨林には地球上の生物の30%にあたるおよそ500万種がいると考えられています。

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