水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレジャズが生まれた河口の街 アメリカ ニューオリンズ

2015年2月18日 初回放送

アメリカ合衆国南部。
国内最長3800キロを誇る大河ミシシッピの河口の街「ニューオリンズ」。
開拓時代より重要な港湾都市として栄え、現在も工業や観光業が盛んです。
街の歴史は、18世紀初頭のフランス人の入植地から始まります。
「ニューオリンズ」という名前は、当時のフランス国王ルイ15世の摂政を務めたオルレアン公にちなんでつけられました。

市内の「フレンチクォーター」と呼ばれる地区は、今もフランス植民地時代の雰囲気を残しています。精巧な鉄細工で飾られたバルコニーを持つ独特の建築はニューオリンズのランドマークです。

©BS日テレ

フレンチクォーターの中心に「ジャクソン・スクエア」と呼ばれる広場があります。
広場に隣接する「セントルイス大聖堂」は、北米最古の大聖堂とされます。

©BS日テレ

©BS日テレ

ミシシッピ川では19世紀の風景と出会えます。
開拓時代にニューオリンズを含むミシシッピ流域を行き来した外輪船が
観光船として今も走っています。
蒸気と圧縮空気で音を出す「カリオペ」と呼ばれるオルガンの一種で音楽を演奏して出港を知らせていたそうです。

©BS日テレ

©BS日テレ

開拓時代のアメリカが残っています。
当時、サトウキビや綿花の栽培で財を成した地主たちの豪邸です。
こちらの「オークアレイプランテーション」は、
樫の木のトンネルが400メートルも続くことから名づけられました。
大規模農場と豪邸の多くは、南北戦争の戦火で焼失しましたが、
一部残ったものが公開されています。

©BS日テレ

©BS日テレ

ニューオリンズは“ジャズ発祥の地”としてその名を知られています。
「フレンチクォーター」の中心を走る「バーボンストリート」には
何軒ものジャズクラブが立ち並んでいます。
白人たちの西洋楽器とアフリカ系アメリカ人たちの独特なリズム感覚や音楽形式が融合され、100年前にニューオリンズで生まれたジャズは人種の壁を超え、現代音楽の源流を形作ったとも言われています。

©BS日テレ

©BS日テレ

ニューオリンズの郊外には「スワンプ」と呼ばれる広大な湿地帯が広がります。
ミッシェル・バリスコさんは、地元ニューオリンズ出身の写真家です。
ニューオリンズ周辺の自然の貴重さと、それが簡単に失われてしまう危うさを
人々に伝える為、メキシコ湾一帯に広がる湿地帯や、無機質な工業地帯の写真を撮り続けているそうです。

©BS日テレ

©BS日テレ

今も湿地帯で昔ながらの生活を送っているザリガニ漁師のシャ―ビンさんがいます。
彼は湿地帯の自然を孫の世代まで残すことが自分の使命だと考えています。

▲ページトップへ

BS日テレ