水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ花と妖精の島 カナダ バンクーバー島

2014年12月17日 放送

今回の世界水紀行は、青い太平洋に浮かび、木々の緑が映えるバンクーバー島と周辺の島々を巡ります。カナダ西海岸の太平洋に浮かぶ「バンクーバー島」。その南端には、ブリティッシュ・コロンビア州の州都であり30万人が暮らす政治と観光の街として知られる最大の都市「ビクトリア」があります。

港に面して建つ議事堂には二つの像が立ち、この地の名の由来を教えてくれます。街の名前の由来となったのは、ビクトリア女王、娘たちが各国王室に嫁いだことから「ヨーロッパの祖母」と慕われました。島の名前は太平洋一帯を探検した際に一帯が島であることを発見した功労者ジョージ・バンクーバーからとられました。

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「マーチーズ」は100年以上続く老舗です。地元で愛され続ける看板商品は紅茶。昔ながらの量り売りで選ぶことが出来ます。世界中から取り寄せた茶葉を独自のブレンドでそろえています。店の棚にずらりと並ぶさまざまなブレンドティーには創業以来のこだわりが詰まっています。

「クレイダーロック城」はスコットランド移民の実業家が建てた邸宅です。貧しい炭鉱作業員から石炭王へとのし上がったロバート・ダンズミュアは妻に「新大陸で立派な家を建てる」と誓って移住してきました。その言葉通りに建てた夢の城でしたが、本人は完成を見ることなくこの世を去りました。

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ガーデンシティとも呼ばれるビクトリアで年間100万人もの観光客が訪れるという「ブッチャート・ガーデン」。メーンエリアは東京ドーム約5個分もの敷地の「サンケンガーデン」です。その名前は、華やかな姿からは想像もつかない「沈んだ庭」を意味します。実は、かつて石灰岩の採掘場だった場所を庭園に生まれ変わらせたのです。

ビクトリアの街から北へ約70kmの地にシュメイナスの街があります。かつて製材業で栄えた街ですが、製材所が閉鎖した後は斜陽化しました。そこで40枚もの壁画で街を彩った所、多くの観光客を呼び込むことに成功しました。

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バンクーバー島の東に浮かぶ「ソルト・スプリング島」は、島民1万人に対し毎年その40倍もの観光客が訪れるリゾートの島です。特に人気なのが週末に開かれるマーケット。150ほどの店が軒を連ね、伝統的な有機農法の野菜や手作りの民芸品などが売られています。

「アースキン山」を歩くと天然の岩や大木の幹などに取り付けられた小さな扉がそこかしこから現れます。元々は、誰かがイタズラ心で作ったのが最初だそうですが徐々に増え始め、いつしか妖精の伝説まで語られるようになりました。美しい山のチャームポイントとしてみんなから愛されています。

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ソルト・スプリング島はこの地域で育てられたヤギのミルクから作られたゴートチーズが人気です。いくら美味しくても真っ白いだけのチーズでは味気ないとキレイな花をあしらったところ人気を呼んだため、ハーブなどに変え様々な味が楽しめるようになりました。

バンクーバー島は巨木が育つ島として知られています。先住民たちは米杉を用いてカヌーを作り捕鯨などで生計を立てていました。現在、捕鯨は禁止となりましたが、伝統のカヌー作りの技は受け継がれています。

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伝統のカヌーに乗って周辺の島々を巡るツアーがあります。朝もやの中を行くツアーは幻想的で白頭ワシなど様々な動物にも出会えます。
カヌー・ツアーの終着地は「ミアズ島」です。米杉が生い茂る緑豊かな島として知られます。樹齢1000年を超す巨木には他の草木が寄生し豊かな生態系を物語っています。

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