バカリズムの大人のたしなみズム

◎たしなみスト
武士能久（あんこうの宿 まるみつ旅館３代目）
 
【茨城県・北茨城市】
茨城県北部に位置する。「日本の渚１００選」にも選ばれた五浦海岸など
美しい風景が広がっており、日本近代美術の父と呼ばれた岡倉天心や
近代日本画の巨匠・横山大観など、この地の自然に魅了された数々の芸術家たちが
創作に励んだ芸術の街としても知られています。
そして港には日々新鮮な高級魚が揚がります。
東京から電車で約２時間ほどという立地もあって週末グルメ旅行にも人気だそう。

【平潟漁港】
県内随一のあんこう水揚げ量をほこる平潟漁港。
12:00 p.m.に競りがスタートし、水揚げされたばかりで
東京に送られる前の とても新鮮な魚が並びます。

▼底びき網漁
網を海の底まで沈め、船を移動させながら魚を根こそぎ捕まえる漁法。
そのため、海にいる魚を文字通り一網打尽にしてしまいます。

▼漁港に水揚げされた魚
きんき　ヒラメ　鯛　マトウダイ　ホウボウ　ショウサイフグ
ズワイガニ　伊勢海老　など

▼美味しいあんこうの目利き
お腹が張っていれば肝が大きく、身が詰まっている証拠。

▼吊るし切りをたしなむ
あんこうの体はヌメリが強く、まな板の上では危険なため、フックを下顎に通して固定します。この独特なさばき方は昔、漁師さんが考案したと言われる伝統技法。

事前予約で吊るし切り体験可能（有料）
※通常はまるみつ旅館敷地内で体験可能。

【あんこうの宿　まるみつ旅館】
全国で１番おいしいご当地鍋を決める「鍋—１グランプリ」で２年連続優勝を果たした宿。
天然温泉を始めとした趣の異なる７つのお風呂があり館内で風呂めぐりが楽しめます
旅行情報誌“じゃらん”から「泊まって良かった宿大賞」を受賞するほどの人気宿！

▼ＪＲ常磐線　大津港駅から車で5分
あんこう尽くしプラン１泊２食つき
平日・休日　2万4,350円（税込）
休前日　2万6,550円（税込）

▼あんこうコラーゲン風呂
まるみつ旅館では美肌効果が期待出来る入浴剤を開発。あんこうの皮からコラーゲンをとり、ゆずで香りづけし、凍らせています。これをお湯が白くなるまで溶かします。現在は宿だけで入浴可能ですがゆくゆくは商品化を目指し、さらなる研究を進めています。

▼まるみつ旅館で食べたメニュー
※料理の提供は仕入れの状況により異なります

・ほほ肉の刺身
ほほ肉は強力な筋肉があるところでコリコリとした食感が楽しめます

・蒸しあん肝
冬は身がしまり肝が最も大きくなるため、
うま味が濃く、脂がのってクリーミーさがＭＡＸに。

・あん肝の刺身
蒸したあん肝より舌触りクリーミー。
港で肝の大きいあんこうが揚がった日にしか食べることができない、特別な食べ方。
口に入れた瞬間とろけるような食感。濃厚で深みのある味が口の中に広がります。

・あんこうの身とあん肝のソテー
バター、白ワイン、醤油でしっかりと味付けされています。
うま味を凝縮したあん肝にコクのある洋風の味付け。

・常陸ワイン
地元・茨城で作られた渋みが強い赤ワイン。

・どぶ汁
材料：わかめ、あんこうの身、大根、ネギ、あん肝、味噌。
あん肝がトロトロに溶けるまで強火で熱し、あんこうの身を投入。さらに大根とネギ、味噌、
わかめの順に加えていき、蓋をして煮立てて完成。
あん肝からしみでた脂で濃いオレンジ色に。
スープ、野菜、あんこうの身の順番に食べるのがオススメ。
どぶ汁という名前の由来は「どぶろく」のようにスープが濁っているから、という説も。
（諸説あります）

【あんこう研究所】
営業時間１１：００～１４：００（不定休）
あんこうの可能性を広げるために作られた研究所。

▼紹介した料理　※時期によりメニューが異なります
・あんこうコロッケ　２００円（税抜）
・あんこうバーガー　５００円（税抜）
・あん肝ラーメン　１０００円（税抜）
みそ味のスープをベースに、にんにくとあん肝をたっぷり溶かした、あん肝ラーメン。
納得のいくスープを完成させるまでに１年かかったというこだわりの一杯です。

▼スタジオで紹介した料理
直火あんこう　５００円（税抜）