放送内容

第46回 チーズ(アンコール放送)

2019年12月14日 放送

“チーズ”のたしなみをおさらい

  • ◎チーズの歴史
    今から1000以上前、飛鳥時代に中国や朝鮮から
    日本にやってきたチーズ。
    考古学者が再現した当時のチーズは、
    牛乳をゆっくり煮詰めて作った蘇(そ)と呼ばれる
    塩ミルクキャンディのような味わい。
    不老長寿や滋養強壮に効果があると言われ、
    当時は貴族しか食べることができなかった高級品

    ◎イタリアのチーズ“カチョカバロ”
    馬のチーズという意味。
    チーズを作る工程でチーズをぶら下げる格好が
    馬の鞍に荷物をぶら下げて運ぶ姿に似ていることから
    名付けられた。

    ◎スペインのチーズ“ケソ・テティージャ”
    独特な円錐形をしていることから
    “おっぱい”という名がついた。
    クセがなくねっとり濃厚な味わいが特徴。

    ◎オランダ原産“ミモレット”。
    ミモレットはダニがチーズの表面を食べて凹凸を作ることで
    表面積が増加。
    チーズの水分が蒸発しやすくなり、独自の熟成が進むと
    カラスミのような濃厚なチーズになるのです。
    もちろん、販売時にダニはほとんど取り除いてあります。

    ◎パルミジャーノ・レッジャーノ
    濃厚な味わいと豊かな香りからイタリアチーズの王と
    呼ばれる

    ◎たしなみスト
    チーズ研究家、村瀬美幸
    2013年チーズ界最高権威の世界コンテストで1位に輝く
    現在はチーズ協会の副理事をつとめ
    チーズの第一人者として活躍!
    有名人のパーティや海外の大使館に招待されて、
    チーズの魅力を広める活動も。
    ◎チーズのたしなみ
    ライフスタイルに取り入れて楽しむ

    ◎プティ・アグール
    羊のミルクで出来たチーズ
    バスク地方のチーズ
    ▼羊乳
    たんぱく質1.7倍(牛乳)
    脂肪   2.2倍(牛乳)

    ◎チーズ用語【テクスチャー】
    食感 口溶け 噛みごたえ

    ◎チーズ専門店をたしなむ
    ▼サロンド・テ・チーズ王国 (東京・立川市)
    全国15か所に支店を持つ
    海外ではチーズの本場フランス・パリに支店を持つ
    店で扱うチーズは300種類以上国内トップクラスの品揃え。

    ◎良いチーズ専門店の見分け方
    ⇒熟成庫のある専門店を選ぶ
    熟成庫を維持するには大変なコストがかかるが
    輸入したチーズをさらに熟成し、一番いい状態にして
    店に並べることができるというメリットがある。

    ◎チーズのタイプ
    ▼ソフト系
    モッツアレラ、カマンベールなど柔らかいチーズ
    ▼ハード系
    ミモレットやラクレットなどの硬いチーズ

  • ◎チーズ専門店基本編「旬のチーズをたしなむ」

    ◎春は山羊のチーズをたしなむ
    ▼サント・モール・ド・トゥレーヌ
    1個(約250g) 2,600円
    フランス、ロワール地方の名産ヤギのチーズ。
    ミルクの味わいをしっかり感じることができる
    濃厚な味わいが特徴
    ハチミツをかけて食べるのがオススメ

    ◎チーズについている“木炭の粉”
    酸味を和らげたり熟成を助ける効果
    ロワール川の川沿いに生えているポプラの木の粉

    ◎チーズの本場フランスで一番愛されているチーズ
    ▼コンテA.O.Cエクストラ15-18か月熟成
    100gあたり 950円
    ▼コンテチーズの見るべきポイント
    緑のベルのマークと「COMTE」のラベルが貼ってあるのは
    最高品質の証
    熟成師の検査の元20点満点中14点以上のもののみ
    貼られるラベル。
    基準を満たさないとプロセスチーズの原料となる

    ◎香りをたしなむ
    ▼べラヴィターノエスプレッソ 約100g 2,130円
    アメリカの生産者から直接輸入しているため
    日本ではチーズ王国でしか食べられない。
    ▼モートリュフROTHSCHILD 約100g 2,200円

    ◎自宅でチーズをたしなむ
    ▼パルミジャーノ レッジャーノ 24-28か月
     約100g 880円

    ▼農家製ゴーダトマトオリーブ

    ▼ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755~1826)
    「美味礼讃(びみらいさん)」などの著作が有名な
    フランスの美食家

    ▼ブリヤサヴァランフレ 1個約500g 4,400円
    彼が亡くなった後、美食家としての彼のイメージに合わせて
    つくられたソフトタイプのチーズ。
    白くなめらかな生地が特徴。

    ◎チーズプラトーをたしなむ
    ▼チーズプラトー
    チーズを盛り付けたプレートのこと
    チーズのカット方法や盛り付け方をひと工夫するだけで
    食卓を華やかで美しく彩る

    ◎チーズプラトーに必要な物
    ▼チーズを乗せる皿(プレート)
    ⇒チーズの色が白なので黒いお皿がオススメ

    ▼チーズ専用器具
    ⇒穴の空いたナイフ
    普通の包丁を使うと白カビチーズはくっついてしまうので、
    チーズ専門店で穴の空いたナイフを買っておくと便利。

    ⇒ピアノ線の入ったカッター
    チーズの切り口が崩れやすいものを切る際に使用

    ◎チーズの切る順番
    ハード系→ソフト系の順番で切る

    ◎チーズの盛り付け方
    ・切り口をお客さん側に見せて並べる
    ・手前にあるチーズから徐々に味が濃くなっていくように
     並べると、お客さんがチーズの味を段階的に楽しむことが
     できる。

    ◎チーズと合うフルーツとナッツ
    ▼シェーブル(ヤギのチーズ)×ぶどうなどの
     瑞々しいフルーツ
    ▼ハード系×風味が似ているナッツ類
    ▼ブルーチーズ(塩味)×ドライフルーツ(甘味)
    ▼カマンベール×フルーツ
    ▼ウォッシュ×スパイス

    ※記載された金額は2019年5月18日放送時のものです

バカリズム 今夜の総括

「村瀬さんを(チーズプラトーの)キューブ型にしてみました」

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