放送内容

第67回 男のロマン完結編

2019年12月07日 放送

男のロマン完結編

  • “重機のたしなみ”をおさらい
    ◎たしなみスト
    髙石 賢一 (重機ジャーナリスト)
     
    ●KEN KRAFT(ケンクラフト)
    都営新宿線・小川町駅から徒歩3分、日本有数の品揃えを誇る、ケンクラフトは
    500種類以上のミニチュア重機が並ぶミニチュア重機専門店。
    ミニチュア重機を求めて海外からもお客さんが訪れるほか、
    自社で設計も行い、ゼロからミニチュア重機を作り上げることもある。

    ●大矢運送
    東京都・新木場にあり、クレーンによる建設・土木を行う会社。
    大型油圧クレーンの変身ショーをたしなむ

    <紹介重機>
    ・デマグ社 AC120/4J クレーン車
    →最大吊り上げ荷重120t。ブームは長さ50mまで伸縮可能。
      重たい荷物や資材をビルの上など高い場所に運ぶのが仕事。
      ブームを伸ばす前は4本のあしで車体をジャッキアップし、倒れないように支える。

    ・リープヘル社 LR1750 HS800 クローラクレーン
    →最大吊り上げ荷重はなんと750t。ブームの長さは約100mまで伸びる。
     現在は、宮城県気仙沼市にて橋を作っている。

    ●コベルコ建機
    千葉県・市川市、建物解体用重機で有名なコベルコ建機でたしなむのは、重機の操縦。
    髙石さんは「車両系建設機械運転技能講習」という免許を所持。
    料金およそ11万円を支払い、5日間ほど教習所に通えば取得できる。
    (※教習所によって料金は異なります)

    重機を動かす前のルールとして、必ず警告音(クラクション)を鳴らし、
    周囲に対して安全を確保するルールがある。

    <紹介重機>
    ・コベルコ建機 SK75SR 油圧ショベル
    →日本の建設現場でよく見かける人気の重機。お値段は約1,200万円。
      騒音を抑える新型エンジンシステムを採用し、環境にも配慮したモデル。

     

    “餃子のたしなみ”をおさらい

    ◎たしなみスト
     パラダイス山元 (マンボミュージシャン/蔓餃苑オーナーシェフ/餃子の王様)

    【パラダイス山元さん直伝!“究極”の普通の餃子の作り方(25個分)】

    <材料>
    ●豚バラ:60g  ●豚肩ロース:60g
    ●キャベツ小:1/4個  ●セロリ:1/8本  ●長ネギ:1/8本  
    ●ニラ:1/6束  ●干し椎茸(どんこ) 小:4個  ●大葉:25枚 
    ●餃子の皮:25枚

    <調味料>
    ●ごま油:大さじ1  ●おろししょうが:小さじ2 ●粗びき黒こしょう:小さじ1
    ●きび砂糖:小さじ1(無ければ黒砂糖でも可) ●塩:小さじ1 
    ●鶏がらスープの素:小さじ1
    ●紹興酒:大さじ1    
    ●市販の某栄養ドリンク:1/2本 
    (滋養強壮の生薬が入った市販の某栄養ドリンク。
    普段手に入らない貴重な生薬が含まれ、調味料に加えることで味に深みが出る)

    ▼手順
    ・豚バラ、豚肩ロースを5ミリ角に荒く切り、混ぜて叩く。
     (肉の食感を出すために、ひき肉ではなく切り身を使う)

    ・調味料を加え、肉と混ぜる(先に肉にしっかりと味を付けるのがポイント)
    ・キャベツ、セロリ、長ネギ、ニラ、お湯で戻した干し椎茸をみじん切りにし、肉と混ぜる
    ・ラップをして冷蔵庫で20分寝かせる
    ・大葉の茎をちぎって餡に混ぜる
    ・餃子の皮の半分に水を浸け、皮の上に大葉を1枚乗せ、中に餡を入れて包む
    (パラダイスさんのオススメは、モランボンの「もち粉入り餃子の皮」)
    ・カセットコンロの強火でフライパンを熱し、じゅうぶん温めたら1度火を切る
    (こげつきを避けるため、餃子専用のフライパン、
    中身の焼き加減を確認する為のガラス蓋を用意すると◎)
    ・熱したフライパンに、ごま油を多めにひく
    ・フライパンに餃子を並べたら、再び火をつけ強火で焼く
    この時、隣同士がくっつかないように、餃子の上からごま油を追加で回しかける
     焼く時のコツは、腰振りしながらフライパンを振り続けること。
    ・餃子に焦げ目がついたら熱湯40ccを入れ、フライパンに蓋をして蒸し焼きにする
    ・「ジュワ~」から「パチパチ」という音に変わってきたら蓋を開け、
    水分が若干残っているうちに餃子の上からごま油を回しかける
    (パリっと焼き上げる為のポイント)
    ・余分な油をきって、皿にのせて完成

    【意外な組合せで作る 餃子のタレ】
    ●ライム×クミンシード  ●なめたけ×ライム

  • “三国志~曹操編~のたしなみ”をおさらい

    ◎たしなみスト
    早稲田大学理事/三国志学会 事務局長・渡邉義浩

    ●三国志
    小説に漫画、ドラマや映画まで、時代を超えて愛され続ける「三国志」
    今から約1800年前、中国を400年も統一していた漢帝国が衰退。
    各地の豪族たちが勢力を伸ばし、中華統一を目指し群雄割拠した時代。
    三国志とは「魏」「呉」「蜀」という3つの国の歴史のことで、それぞれに英雄が存在。
    それが 魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備である。
     
    ●曹操ヒストリー前編 「改革者・曹操の誕生」
    三国志の物語が始まる前の若き日の曹操を振り返る。
    皇帝の側近であり位の高い役人・宦官の祖父を持つ曹操。
    この時代、地位を悪用した宦官達の悪政が横行し
    極悪な祖父を見て育った曹操は、幼いながらも間違った世の中を変えると心に抱く。
    その後、政治の中心地・洛陽で曹操は20歳という異例の若さで役人に任命、
    街の北部の警備につくことになる。
    この時代は、利や欲にとらわれず、人を愛し思いやる儒教の教えが元になった支配体制。
    法や刑罰で厳しく縛ることなく、秩序ある社会を目指すことが理想だったが、
    規則違反は横行し、治安は最悪な状態に。
    ここで曹操は国を変えるために、儒教の考え方に背く厳しい刑罰を執行する。
    例えば、門限を破っただけで貴族であろうが「棒叩きの刑」を行い、
    悪質になればなるほど叩く回数が増える。
    その時の刑罰に使われたのは、5つの色に彩られた「五色棒」と呼ばれる専用の棒で、
    長さは1メートルにも及んだ。
    曹操は冷徹な役人として名は広まったが、警備地域の治安を見事に回復させた。
    その後、様々な功績が認められ、曹操は30歳という若さで国相(今でいう県知事)に就任。
    ここでも規則を破り汚職を働く多くの重臣達を追放する。

    ●曹操ヒストリー中編 「改革で勢力を拡大する曹操」
    乱世を極めてゆく漢帝国末期。
    董卓という武将が幼い皇帝を使い私利私欲のために国を動かしていた。
    これを許せない曹操や袁紹など多くの武将達が集まり、反董卓連合軍を結成。
    しかし、いざ最強の董卓軍が目の前に迫ると我が身をあんじて進軍を躊躇。
    内輪揉めまで始まる状況にあきれ果てた曹操は連合軍を離れ
    わずかな兵で董卓軍に挑む。しかし結果は惨敗。
    しかし大義を果たした曹操の名は天下に広がり多くの名士達が集結し勢力を拡大。
    2年後、董卓は自分の養子であった呂布に裏切られ殺される。
    これにより実質上 漢帝国は滅び、各地で天下取りの争いが激化する。
    そこで曹操は中華を統一すべく、2つの改革を起こす。

    【曹操ヒストリー後編 「赤壁の戦い そして 曹操の死」】
    赤壁の戦い後、曹操は新たな行動に出る。
    曹操の新しい国づくり、それはこれまで清廉潔白な人材が官僚となれた
    儒教の考え方の改革。どんな悪人でも才能があれば官僚にする、
    その才能を推し量る基準として「詩」を作らせた。
     曹操は国の改革を進める中、65歳で病死。

     曹操はこんな遺言を残している。
     “老騎櫪に伏すも 志は千里に在り” 
     つまり、死してなお志は中華統一にあった。

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