第54回 東京ディズニーシーの建築
2019年08月10日 放送
“東京ディズニーシーの建築のたしなみ”をおさらい
◎東京ディズニーシー
海にまつわる物語や伝説を題材に、
全部で7つのテーマポートから成り立つ
▼ 古代の遺跡が眠る「ロストリバーデルタ」
1930年代の中央アメリカ・カリブ海沿岸が舞台のエリア
古代マヤ文明の建築を彷彿とさせる階段ピラミッド型の遺跡が
存在感を放っている
▼魔法と神秘に包まれたアラビアンナイトの世界
「アラビアンコースト」
ディズニー映画『アラジン』に登場する
ランプの魔人ジーニーが魔法で創造した
「アラビアンコースト」13世紀のイスラム建築や
古代ペルシアのデザインが取り入れられており、
花や、幾何学的(きかがくてき)な模様イスラム紋様(もんよう)が壁を飾り立てている
▼南ヨーロッパの港町「メディテレーニアンハーバー」
東京ディズニーシーの玄関口にある
メディテレーニアンハーバーは、
ロマンティックな南ヨーロッパの古き港町。
そしてここにはイタリアの様々な都市や建築を
いたるところに見て取れる。
▼時空を超えた未来のマリーナ「ポートディスカバリー」
未来をイメージしつつも建築は、
ドーム屋根やガラス張りの壁などが特徴の
建築様式、ヴィクトリア様式や
直線的で幾何学(きかがく)模様(もよう)をモチーフにした
芸術様式アール・デコが見て取れる
▼天才科学者、ネモ船長の脅威に満ちた
秘密基地「ミステリアスアイランド」
SF作家「ジュール・ヴェルヌ」の物語にヒントを得た
テーマポート
小説や映画に出てくるような未知の海底や地底世界など
独自の世界観が広がる
▼アリエルと仲間たちの海底王国「マーメイドラグーン」
ディズニー映画『リトル・マーメイド』の世界が広がる
こちらのエリアでは
貝殻やサンゴなど、海の生物をモチーフにした世界が特徴的
▼20世紀初頭のアメリカの港町
「アメリカンウォーターフロント」
ニューヨークとケープコッドという
2つの趣の異なる港町が楽しめるエリア
廃墟となったホテルが舞台の絶叫系アトラクション
「タワー・オブ・テラー」や
ミッキーのドラムプレイが見どころの
「ビッグバンドビート」が楽しめる
中でもニューヨークをモデルとしているエリアでは
20世紀初頭のアメリカの建築や街並みを
満喫することができる
◎イタリア建築のたしなみスト
イタリアの建築を研究して40年以上、
法政大学特任教授 陣内秀信先生
長年の研究が評価され、イタリアからも
名誉市民権を授与されるイタリア建築のスペシャリスト
◎イタリア建築の特徴
①プロポーションがいい
②色彩が鮮やか
③リズムがある
◎トスカーナ地方
フィレンツェやピサの斜塔などで有名な地域
壁の茶褐色の漆喰の色は、
トスカーナ地方に見られる特徴の1つ
◎ルネサンス
14世紀イタリアで始まった学問上・芸術上の革新運動
◎古代ローマの建築に見られる柱→コリント式の柱
地中海に自生しているアカンサスの葉などをあしらった
華麗な柱頭と細めの柱が特徴
東京ディズニーシーでは実際にアカンサスが
古代ローマの柱の近くに植えられている
◎古代の遺跡と対話をして心を解放させる
◎ポルト・パラディーゾ
カラフルな色彩が特徴のイタリアの漁師町
「ポルトフィーノ」を彷彿とさせるエリア
◎トロンプルイユ
だまし絵と言われるスタイルの作品。
精密な描写で実物そっくりに見せかける
◎だまし絵で描かれた窓
窓に対して税金がかかったため窓を埋め、
絵を描いたといわれている
実際にイタリアでも描かれているものを
東京ディズニーシーでも表現している
◎パラッツォ・カナルの壁の白い線
水の都ヴェネツィアでは
満潮や季節風などの気象条件が重なると高潮となり
街が海水に浸かることがある。
壁の白い線はその水位の跡を表している
◎建築から歴史の声を聴く
時代や生活の移り変わりとともに建築も変化して行った様子が
柱が埋まった壁から見て取れる
◎ポンテ・ヴェッキオから見える
イタリア建築の絶景スポットを味わう
◎S.S.コロンビア号のたしなみスト
東京海洋大学名誉教授 庄司邦昭博士
船の設計や構造が専門の船のスペシャリスト
◎S.S.コロンビア号のたしなみ
近づいて船の迫力を体感する
◎リベットをたしなむ
リベットとは鉄板と鉄板を接合する部品のことで
20世紀初頭に主流だった造船技術のこと
今では見られない当時のリアルな造船技術を堪能する
◎船の後方から味わうたしなみ
▼石炭の山
20世紀初頭に使われていた燃料
▼アトラクション「タートル・トーク」に並ぶ
ゲストの列をみて
20世紀初頭の出向風景を体感する
◎船内でのたしなみ
▼客室デッキのベンチに腰を掛けてくつろぐ
▼テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ
20世紀初頭、アメリカの大統領だったセオドア・ルーズヴェルトの名前を冠したラウンジ
季節やイベントに合わせてカクテルや、
パフェなどを提供してくれる
◎アール・ヌーヴォー様式
20世紀初頭ヨーロッパで流行した装飾様式
植物をモチーフにしたような曲線が特徴
バカリズム 今夜の総括
100年後か200年後ぐらいですかね
出来れば僕のバカリズムランドを造れたらなと。建築にこだわりたいと思います