バカリズムの「大人のたしなみズム」

毎週土曜 22:00~22:54 放送

放送内容

第50回盆栽

2019年06月29日 放送

“盆栽”のたしなみをおさらい

◎“盆栽”の起源
盆栽の起源は中国と言われ
およそ1300年前の李賢(りけん)という王子の墓に
鉢植えを持つ従者の姿が描かれている。
日本では、およそ700年前、鎌倉時代以降の絵巻物に
盆栽が描かれるようになり、
貴族が趣味として“盆栽”をたしなんでいたことが伺える。

◎盆栽ブームが起こった時代
江戸時代になると大名屋敷が増え、その敷地に盆栽が
育てられるように。
江戸後期には社会の安定により庶民の間にも盆栽文化が
花開いた。
庶民が盆栽を楽しむ様子を、当時の人気浮世絵師
3代目歌川豊国など多くの絵師が描いている。

◎五葉松
五葉松は幸せを呼び込む木として昔から人気
五葉松は「御用を待つ」という洒落に引っ掛け、
「仕事が舞い込んでくる」と言われている。
また、一年中緑色の葉をつけていることも長寿と健康の
シンボルと言われ、縁起の良い木として
卒業式などおめでたい席に使われてきた。

◎たしなみスト
女流盆栽家・山田香織さん
江戸時代に創業した老舗盆栽園
「清香園(せいこうえん)」の5代目
これまで盆栽に関する15冊もの書籍を手がけ、
1万人以上に盆栽のたしなみ方を教える。

◎盆栽のたしなみ
・ペットのように心を癒してくれる
・精神修行として育てる
・手塩にかけて育てる

◎盆栽鑑賞をたしなむ
▼埼玉県さいたま市 北区 盆栽町
盆栽に適した土ときれいな水澄み切った空気があり
愛好家の多い東京からも近いため、人々で賑わい
盆栽の聖地になった。

◎さいたま市 大宮盆栽美術館
・黒松  推定樹齢250年
 大隈重信元首相が所有していたという
・花梨  推定樹齢150年
 佐藤栄作元首相、岸信介元首相が所有してきた
・五葉松 推定樹齢350年 「青龍」
 巨大な龍が、カラダをくねらせ天に昇る様を表現した盆栽
 松の葉は、龍のたてがみを、荒れた樹の肌が鱗を、
 はがれて白く露出した部分は腹を思わせる
・五葉松 推定樹齢450年 「日暮し」
 盆栽界の至宝 1年に1週間しか公開されない貴重な盆栽

◎清香園
創業は江戸時代、1850年代。
160年以上続く伝統が受け継がれている
▼営業時間 9時~18時
 木曜休園 入場無料

◎盆栽は大きく2種類
▼松柏類
松など一年中緑色の葉を茂らせる針葉樹
▼雑木類
モミジなど四季折々で変化する落葉樹
その他
・色とりどりの花を咲かせる「花もの盆栽」
・カリンのように果実を実らせる「実もの盆栽」

◎盆栽の価値
樹齢が長く価値の高い木は幹が太くなっており
葉の密度が高いと盆栽の価値も高まる

◎鑑賞方法をたしなむ
▼盆栽の見方 大事な3つのポイント
「根張り」
大地をしっかりと掴んでいるように安定感があり、
力強い生命力を感じる根が盆栽の見所。
また、根が地表に出て甲羅状に広がったものを
盤根(ばんこん)と呼ぶ。

「立ち上がり」
根元から最初の枝までの幹
立ち上がりがしっかりとしていると大木のような迫力を
生み出し、盆栽を見るときの重要なポイントになる。

「枝ぶり」
樹木の枝の伸び具合のこと
枝や葉の密度が重要で密度が高く見えるため、
葉の小さいものを選ぶのがいいと言われている。
落葉樹は冬に葉が落ち、繊細な枝先が見どころ。

◎剪定
枝ぶりを保つために欠かせない手入れのこと
盆栽の美観を整え、健康維持のため行う

◎剪定の心がけ
樹の将来像をイメージすること
剪定して彫刻のように美しいフォルムを浮き彫りにする
不等辺三角形をイメージして剪定を行う

◎盆栽の鑑賞法
木の中間に目線を合わせる

◎盆栽ならではの技法
白骨化した幹を「舎利(シャリ)」
枝を「神(ジン)」と呼ぶ

◎自然界にできる舎利
幹の中の枯れた白い肌が落雷で露出

◎樹形
盆栽における木の形のこと
鉢よりも低く葉が生える樹形は「懸崖」と言い
崖に生えた木をイメージしている。

◎彩花盆栽
複数の草花を寄せ植えにして華やかに作る盆栽

◎彩加盆栽の作り方
・メインの木が引き立つように低い草花を選ぶ
・寄せ植えにするために、根についた土を落としてほぐし、
苗を鉢の中にいれ、まわりに土を足していく。
・コケが重なると下のコケが蒸れて枯れてしまうので注意し、
まんべんなく土の上にコケを敷き詰める
・残っている余白のところに化粧砂と呼ばれる、砂を選び
見栄えをよくする化粧砂を使い川や池などを表現する。

彩加盆栽教室1日体験講座 7000円+税
所要時間 約1時間半

バカリズム 今夜の総括

改めて、漫画でよくあるあのシーンはもっと殴っていい

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