バカリズムの「大人のたしなみズム」

毎週土曜 22:00~22:54 放送

放送内容

第49回万年筆

2019年06月22日 放送

“万年筆”のたしなみをおさらい

◎たしなみスト
萬年筆くらぶ会長 中谷宗平
今年で創立27年目を迎える万年筆愛好家たちが集える
サロンの会長

◎万年筆が生まれたキッカケ
▼1880年代にルイス・エドソン・ウォーターマンが
毛細管現象と呼ばれる液体の表面張力の原理を利用した
万年筆を開発

▼保険の外交員だった彼は、ある日大口の契約を取り交わす
席で、ペンからインクが漏れてしまい、書類を汚してしまい
大騒ぎで新しい契約書を顧客の元に持って行ったが、
その間に、ライバル会社に契約を取られてしまった。
この悔しい経験がウォーターマンの万年筆開発に
つながったと言われている

◎万年筆を愛用した著名人
▼アーサー・コナン・ドイル
代表作「シャーロック・ホームズ」
あまりの書き心地のよさに
「力を入れなくてもいいからシャーロック・ホームズを
生み出すことに集中できた」と語るほど

▼「万年筆は手の指の1本」
小説家 開高健
代表作「裸の王様」「耳の物語」

▼「万年筆はもの書きの心」
作家・劇作家
井上ひさし 代表作「ひょっこりひょうたん島」

▼ 「万年筆は男の武器」
劇作家・脚本家 池波正太郎
代表作「鬼平犯科帳」

◎万年筆のブランド
▼ウォーターマン パトリシアン
ビジネスマンがインクをこぼし商談に失敗したことから
生まれた

▼ペリカン M900トレド
伝統的手法により芸術性の高い装飾彫金が特徴

◎万年筆の王様“モンブラン”をたしなむ
▼万年筆の王様「モンブラン」
世界で最も有名なドイツの老舗高級筆記ブランド
そのトレードマークである白い六角形は、
アルプス最高峰モンブラン山の冠雪をイメージしたもの。
全てにおいて頂点を目指すという、ブランド哲学の象徴

◎モンブランの魅力
機能美 軸の美しさ 装飾性

◎モンブランの代表作
1924年に誕生して以来万年筆の最高峰として君臨する
「マイスターシュテュック」
熟練の職人たちの手によって100以上の工程を経て完成する
至高の一品。
形、スタイル、素材、職人技、その全てに妥協を許さない
姿勢が「万年筆の最高峰」の地位を築きあげてきた

◎3種類の 「マイスターシュテュック」
▼マイスターシュテュック 145 6万5,880円(税込)
ペン先に14金を使用した細身のボディが特徴

▼マイスターシュテュック 146 7万6,680円(税込)
定番モデルとされる「146」
こちらもペン先は14金

▼マイスターシュテュック 149 10万2,600円(税込)
各国の大統領をはじめ、
世界中の重要な調印式にも使われているという「149」
ペン先は18金

◎ペン先に金を使用している理由
加工がしやすく耐性があり、また、金で作られたペン先を
見てみると、まるで芸術品のような装飾が施されている
その中心部に刻まれる「4810」という数字はモンブラン山の
標高を表している

◎万年筆のたしなみ
「育てながら一緒に成長できる」

◎定期的に発表される限定アイテム「作家シリーズ」
▼ホメロス スペシャルエディション 13万5,000円(税込)
古代ギリシャが生んだ、最高の詩人ホメロス
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に出てくる
「トロイの木馬」を表現
キャップ部分にはギリシャ文様が刻まれ、
クリップにはトロイア戦争の英雄アキレスが使ったとされる
槍がデザインされているなど、随所にオマージュが
込められている

▼アガサ・クリスティ
1993年に発表された
ミステリーの偉大なる女王 アガサ・クリスティの
作家シリーズ
ペン先とクリップには蛇のデザインが。
彼女の小説のゾクゾクするような緊張感が象徴されている

▼エドガー・アラン・ポー
1998年に発表された、超常現象を題材とした作品で
名声を得たエドガー・アラン・ポーの作家シリーズ
ボディは怪しげな輝きを放つマーブルカラーで妖艶さを表現
ペン先にはポーの代表作「大鴉」をあしらっている

▼ヘミングウェイ
モンブラン作家シリーズ第一弾モデル
1992年に発表された、20世紀における最も偉大な作家
アーネスト・ヘミングウェイの作家シリーズ
特徴は、シンプルな無骨さと力強さ
ヘミングウェイが活躍した1930年代当時のモンブランを
ベースに作られています

◎「グレートキャラクターズ」
▼ジェームズ・ディーンスペシャルエディション
 11万5,560円(税込)
映画史上で最も有名な俳優ジェームズ・ディーン
「理由なき反抗」で着用していた赤いジャケットをベースに
ペン先には彼が好きだったカーレースのチェッカーフラッグが
彫り込んである

▼ザ・ビートルズ スペシャルエディション
 11万3,400円(税込)
歴史的なロックバンド、ザ・ビートルズに敬意を評した作品
全体を彩るカラフルなストライプは、
アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ
・クラブ・バンド」にちなみ、クリップはメンバー全員の
口ひげをデザインしたものに

◎生産数がとても少ないコレクターズアイテムの万年筆
▼ヘリテイジスパイダーメタモルフォシス
 リミテッドエディション88 385万2,900円(税込)
蜘蛛の巣をデザイン化したソリッドホワイトゴールドの
スケルトン細工で立体的なボディに。
クリップに付いている赤い宝石、ガーネットの中には、
スパイダーが透けて見える凝った作りになっている
神秘的なクモは、これまで歴史を通して幾多の作家や詩人に
用いられてきた。
モンブランではクモを創造のシンボルとして昔からデザインに
取り入れてきた

◎メンテナンス
万年筆は毎日使うことが一番のメンテナンス

◎インクバーをたしなむ
銀座モンブラン本店の二階には日本初世界で3番目の
「インクバー」

▼ホメロス インクボトル
 50ml 4,536円(税込)
▼ザ・ビートルズインクボトル サイケデリックパープル
 50ml 4,536円(税込)
▼レジェンドオブゾディアックピッグ(亥)
 50ml 4,536円(税込)

◎万年筆 インクのたしなみ
「迷うことで新しい色と出会える」
「水彩画のような濃淡をたしなむ」
「ビジネスとプライベートでインクを使い分ける」

◎エリクサー パフューマー コレクション 香り付きのインク
▼ヴェチバーグリーン 9,072円(税込)
大地を感じさせる、お香のような香りで、リラックスできる

▼ウッド&タバコグレー  9,072円(税込)
グレーの色はタバコの煙をイメージ

▼ゴールデンエリクサーコレクション 54万5,400円(税込)※ノートブックとセット
本物の金を使ったゴールドインク

◎万年筆のインクの入れ方
▼カートリッジ式
カートリッジ式は、インクが入ったカートリッジを
差し込むだけで交換できるので手間がかからない

▼吸入式
尻軸を回しピストンと一緒にインクを吸い込む
インク注入の時間は儀式としてたしなむ

◎ノートをたしなむ
フィレンツェの手作りノート 約2万円

◎オリジナルサインをたしなむ
▼署名ドットコム
設立15年で、およそ10万人のサインを作成
JALの機内誌でも販売されておりマイルでも購入可能
昇進した上司へのプレゼントなどビジネスマンも注目

デザイン料 1万800円(税込)

バカリズム 今夜の総括

中谷さんがだんだんペン先に見えてきました

  • ©BS日テレ
BS日テレ