バカリズムの「大人のたしなみズム」

毎週土曜 22:00~22:54 放送

放送内容

第48回食のたしなみ完結編

2019年06月08日 放送

食のたしなみ完結編

■“スパイス”のたしなみをおさらい

◎たしなみスト
世界48か国を巡り様々なスパイスを知り尽くした
スパイスマスター・伊藤一城
伊藤さんがオーナーを務めるスパイスカフェでは
旬の食材がもつ旨味を生かしつつ
そこにスパイスを合わせることで
今までに食べたこのない
新たな料理を提供することを理念としている

植物であり香りをつけるもの

◎スパイスの聖地
新大久保・イスラム横丁

◎いいスパイス店の見分け方
地元の人が来てるか
⇒来てるということは安くクオリティーが良い
スパイスは鮮度が命
⇒品物の回転が速い人気店で買うのがオススメ

◎スパイスを生で食べてそれぞれの個性を知る

◎3大スパイスをたしなむ

▼スパイスの役割⇒香り 色味 辛味
▼コリアンダー
香りの代表スパイス パクチーの種だが
クセのある風味はなくさわやかな香り
ビールの原料にも使われている
★オススメの使い方
空煎りをして粗挽きに挽き、から揚げにかけて食べる

▼ターメリック
色味の代表スパイス
タンドリーチキンなどにも使われる
食欲を掻き立てる色味の為に必要不可欠
火を入れて使うのがベスト
★オススメの使い方
ターメリックミルク
温めたミルクにターメリック、はちみつ、
生姜などを加える

▼チリ
辛味の代表スパイス
火をいれ刺激的な香ばしさを引き出して使うのがベスト

◎スパイスを買うときのポイント
▼ホール⇒スパイスをつぶす前の状態
▼パウダー⇒スパイスをすり潰した状態のもの
香りが飛びにくいホールで買い
直前にグラインダーでパウダーにするのがベスト

◎スパイスの保存方法
密閉した袋に入れて常温で置いててもOKだが
日に日に鮮度が落ちるので早く使うのがベスト

◎スパイスオイルの作り方
▼ベースとなるオイルを作る
・マスタードオイル 100㏄
・フライドオニオン 50g
・カシューナッツ  40g
▼使用するスパイス5種類
・マスタードシード 大さじ1
・ターメリック   小さじ1
・チリ       小さじ1
・フェンネルシード 小さじ1
・クミンシード   大さじ2

◎テンパリング
スパイスの香りを最大限に引き出す技術
スパイスの香りを油に移すことができる

◎テンパリングのタイミング
スパイスが最も加熱されてスパイスがはじけ
音が小さくなった時がテンパリング完了の合図
パウダーは約10秒でテンパリング完了

■“チーズ”のたしなみをおさらい

◎たしなみスト
チーズ研究家、村瀬美幸
2013年チーズ界最高権威の世界コンテストで1位に輝く
現在はチーズ協会の副理事をつとめ
チーズの第一人者として活躍!
有名人のパーティや海外の大使館に招待されて、
チーズの魅力を広める活動も。

◎チーズ専門店をたしなむ
▼サロンド・テ・チーズ王国 (東京・立川市)
全国15か所に支店を持つ
海外ではチーズの本場フランス・パリに支店を持つ
店で扱うチーズは300種類以上国内トップクラスの品揃え。

◎良いチーズ専門店の見分け方
⇒熟成庫のある専門店を選ぶ
熟成庫を維持するには大変なコストがかかるが
輸入したチーズをさらに熟成し、一番いい状態にして
店に並べることができるというメリットがある。

◎チーズのタイプ
▼ソフト系
モッツアレラ、カマンベールなど柔らかいチーズ
▼ハード系
ミモレットやラクレットなどの硬いチーズ

◎チーズ専門店基本編「旬のチーズをたしなむ」

◎春は山羊のチーズをたしなむ
▼サント・モール・ド・トゥレーヌ
1個(約250g) 2,600円
フランス、ロワール地方の名産ヤギのチーズ。
ミルクの味わいをしっかり感じることができる
濃厚な味わいが特徴
ハチミツをかけて食べるのがオススメ

◎チーズについている"木炭の粉"
酸味を和らげたり熟成を助ける効果
ロワール川の川沿いに生えているポプラの木の粉

◎チーズの本場フランスで一番愛されているチーズ
▼コンテA.O.Cエクストラ15-18か月熟成
100gあたり 950円
▼コンテチーズの見るべきポイント
緑のベルのマークと「COMTE」のラベルが貼ってあるのは
最高品質の証
熟成師の検査の元20点満点中14点以上のもののみ貼られる
ラベル。
基準を満たさないとプロセスチーズの原料となる

◎香りをたしなむ
▼モートリュフROTHSCHILD 約100g 2,200円

◎自宅でチーズをたしなむ
▼パルミジャーノ レッジャーノ 24-28か月
 約100g 880円

▼ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755~1826)
「美味礼讃(びみらいさん)」などの著作が有名な
フランスの美食家

▼ブリヤサヴァランフレ 1個約500g 4,400円
彼が亡くなった後、美食家としての彼のイメージに合わせて
つくられたソフトタイプのチーズ。
白くなめらかな生地が特徴。

■“魚をさばく”たしなみをおさらい

◎たしなみスト
水産仲卸「島津商店」三代目 島津修
築地市場・豊洲市場で約25年水産仲卸業を営む
魚の扱い方やおろし方、おいしい食べ方を教える、
魚専門の料理教室「築地お魚くらぶ」を主宰

◎朝市で魚を知る
▼特別な景色をたしなむ
朝市の前に必ず海と日の出を見る
▼魚の水揚げをたしなむ
先程まで生きていた魚を見て思いを馳せる
▼地元の人との触れ合いをたしなむ

◎勝浦朝市 420年以上続く日本三大朝市の一つ
▼輪島朝市(石川県)鮮魚干物が有名
▼飛騨高山宮川朝市(岐阜県)山菜や農作物が有名

◎魚をさばくたしなみ
▼包丁の握り方
力加減や包丁の動きをコントロールしやすい指さし型
▼ウロコ取りは包丁で優しく撫でる
▼無理に包丁を入れず魚と対話しながらさばく!
▼血わたを包丁の先で切る
▼魚は下ごしらえで味が決まる!
海水魚にとって真水は劇薬。
極力真水にさらす時間を最小限にする
▼出刃包丁の重みを生かして引く
▼てこの原理で頭を落とす
▼切り身から腹骨、血合い骨、皮をはがせばさくの出来上がり

◎刺身の数
和食では3,5,7,9切れが縁起がいい数とされている

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