
第46回チーズ
2019年05月18日 放送
“チーズ”のたしなみをおさらい

◎チーズの歴史
今から1000以上前、飛鳥時代に中国や朝鮮から
日本にやってきたチーズ。
考古学者が再現した当時のチーズは、
牛乳をゆっくり煮詰めて作った蘇(そ)と呼ばれる
塩ミルクキャンディのような味わい。
不老長寿や滋養強壮に効果があると言われ、
当時は貴族しか食べることができなかった高級品
◎イタリアのチーズ“カチョカバロ”
馬のチーズという意味。
チーズを作る工程でチーズをぶら下げる格好が
馬の鞍に荷物をぶら下げて運ぶ姿に似ていることから
名付けられた。
◎スペインのチーズ“ケソ・テティージャ”
独特な円錐形をしていることから
“おっぱい”という名がついた。
クセがなくねっとり濃厚な味わいが特徴。
◎オランダ原産“ミモレット”。
ミモレットはダニがチーズの表面を食べて凹凸を作ることで
表面積が増加。
チーズの水分が蒸発しやすくなり、独自の熟成が進むと
カラスミのような濃厚なチーズになるのです。
もちろん、販売時にダニはほとんど取り除いてあります。
◎パルミジャーノ・レッジャーノ
濃厚な味わいと豊かな香りからイタリアチーズの王と
呼ばれる
◎たしなみスト
チーズ研究家、村瀬美幸
2013年チーズ界最高権威の世界コンテストで1位に輝く
現在はチーズ協会の副理事をつとめ
チーズの第一人者として活躍!
有名人のパーティや海外の大使館に招待されて、
チーズの魅力を広める活動も。
◎チーズのたしなみ
ライフスタイルに取り入れて楽しむ
◎プティ・アグール
羊のミルクで出来たチーズ
バスク地方のチーズ
▼羊乳
たんぱく質1.7倍(牛乳)
脂肪 2.2倍(牛乳)
◎チーズ用語【テクスチャー】
食感 口溶け 噛みごたえ
◎チーズ専門店をたしなむ
▼サロンド・テ・チーズ王国 (東京・立川市)
全国15か所に支店を持つ
海外ではチーズの本場フランス・パリに支店を持つ
店で扱うチーズは300種類以上国内トップクラスの品揃え。
◎良いチーズ専門店の見分け方
⇒熟成庫のある専門店を選ぶ
熟成庫を維持するには大変なコストがかかるが
輸入したチーズをさらに熟成し、一番いい状態にして
店に並べることができるというメリットがある。
◎チーズのタイプ
▼ソフト系
モッツアレラ、カマンベールなど柔らかいチーズ
▼ハード系
ミモレットやラクレットなどの硬いチーズ
◎チーズ専門店基本編「旬のチーズをたしなむ」
◎春は山羊のチーズをたしなむ
▼サント・モール・ド・トゥレーヌ
1個(約250g) 2,600円
フランス、ロワール地方の名産ヤギのチーズ。
ミルクの味わいをしっかり感じることができる
濃厚な味わいが特徴
ハチミツをかけて食べるのがオススメ
◎チーズについている“木炭の粉”
酸味を和らげたり熟成を助ける効果
ロワール川の川沿いに生えているポプラの木の粉
◎チーズの本場フランスで一番愛されているチーズ
▼コンテA.O.Cエクストラ15-18か月熟成
100gあたり 950円
▼コンテチーズの見るべきポイント
緑のベルのマークと「COMTE」のラベルが貼ってあるのは
最高品質の証
熟成師の検査の元20点満点中14点以上のもののみ
貼られるラベル。
基準を満たさないとプロセスチーズの原料となる
◎香りをたしなむ
▼べラヴィターノエスプレッソ 約100g 2,130円
アメリカの生産者から直接輸入しているため
日本ではチーズ王国でしか食べられない。
▼モートリュフROTHSCHILD 約100g 2,200円
◎自宅でチーズをたしなむ
▼パルミジャーノ レッジャーノ 24-28か月
約100g 880円
▼農家製ゴーダトマトオリーブ
▼ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755~1826)
「美味礼讃(びみらいさん)」などの著作が有名な
フランスの美食家
▼ブリヤサヴァランフレ 1個約500g 4,400円
彼が亡くなった後、美食家としての彼のイメージに合わせて
つくられたソフトタイプのチーズ。
白くなめらかな生地が特徴。
◎チーズプラトーをたしなむ
▼チーズプラトー
チーズを盛り付けたプレートのこと
チーズのカット方法や盛り付け方をひと工夫するだけで
食卓を華やかで美しく彩る
◎チーズプラトーに必要な物
▼チーズを乗せる皿(プレート)
⇒チーズの色が白なので黒いお皿がオススメ
▼チーズ専用器具
⇒穴の空いたナイフ
普通の包丁を使うと白カビチーズはくっついてしまうので、
チーズ専門店で穴の空いたナイフを買っておくと便利。
⇒ピアノ線の入ったカッター
チーズの切り口が崩れやすいものを切る際に使用
◎チーズの切る順番
ハード系→ソフト系の順番で切る
◎チーズの盛り付け方
・切り口をお客さん側に見せて並べる
・手前にあるチーズから徐々に味が濃くなっていくように
並べると、お客さんがチーズの味を段階的に楽しむことが
できる。
◎チーズと合うフルーツとナッツ
▼シェーブル(ヤギのチーズ)×ぶどうなどの
瑞々しいフルーツ
▼ハード系×風味が似ているナッツ類
▼ブルーチーズ(塩味)×ドライフルーツ(甘味)
▼カマンベール×フルーツ
▼ウォッシュ×スパイス
バカリズム 今夜の総括
村瀬さんを(チーズプラトーの)キューブ型にしてみました