放送内容

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#110:教えてレジェンド! ボッチャ 杉村英孝・内田峻介

2022年11月20日

パラスポーツ界のレジェンドがいま期待の若手を紹介する「教えてレジェンド」
今回は東京パラリンピックで日本ボッチャ史上初の金メダルを獲得した杉村英孝選手がボッチャ界の新星を紹介してくれました。

先天性の脳性まひで、手と足に障がいがある杉村選手は19歳でボッチャを始めて以降、現在では日本代表「火ノ玉JAPAN」のキャプテンを務める、まさに”レジェンド”!

そんな杉村選手が期待を寄せる若手選手が内田峻介選手(20歳)

東京パラリンピックの聖火リレーで最終点火者を務め、
今年1月の日本選手権ではBC4クラス(脳性まひ以外のクラス)で初優勝!

内田選手は2002年、山口県生まれ。
生まれた時から関節の可動域に制限があります。
それでも幼い頃からスポーツが大好きで水泳や陸上に挑戦しました。

2016年、中学2年生のときに知人の誘いでボッチャを始めるとメキメキと実力をつけた内田選手でしたが、東京パラリンピック出場には届きませんでした。

そんな内田選手のもとに“パリ大会を目指す次世代アスリート”として東京パラリンピック聖火ランナーの最終点火者という思いがけないオファーが舞い込み、開会式で火を灯しました。

悔しさをバネに練習に励んだ内田選手は今年、東京パラリンピック日本代表で大会2連覇中の江崎駿選手を破り、19歳で日本一に輝きました。

内田選手のストロングポイントは「パワーボール」。
パワーのある投球でボールを弾き、展開を変えることができます。

それぞれの障がいの特性に合わせて戦略を講じるボッチャ。
BC4クラスで活躍する日本人選手は“力”ではなく投げる“精度”で勝負するタイプが多いそうです。

内田選手は動かせる部分を活かして、肩まわりを強化。
1日100回以上の投げ込みでパワーを磨いたといいます。

有望な若手選手の発掘プロジェクトで出会った曽根裕二コーチのもとで学ぶため、去年、地元・山口県を離れ、「大阪体育大学」へ進学した内田選手。

ボッチャの練習日は週に3日。
健常者とともに練習をすることで試合展開を経験し、世界で結果を残すための“戦略を立てる”練習にもなっています。

幼い頃から夢に見るパラリンピック出場に向けて、
内田選手は「メダル獲得に向けて練習に励んでいきたい。応援よろしくお願いします」と話しました。

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