放送内容
放送内容
2020年9月20日
2016年2月に放送を開始した『ストロングポイント』。
国内にとどまらず海外にも足を運び、数々のトップアスリートたちに密着。
今回は、そんな4年半を振り返る特別編『輝け!ストロングポイント大賞』。
過去228回の放送から特に印象的だったシーンを厳選し、部門ごとに表彰。
2週にわたり、珠玉の名場面をお届けする。
アスリートといえば欠かせないのがトレーニング。頂点を目指す選手たちには独自の練習法があった。
最初の部門賞は『こんな練習見たことないで賞』。
一人目の受賞者は、車いすラグビー日本代表のキャプテン、池 透暢選手。正確無比なロングパスを武器にチームをひっぱり2018年の世界選手権優勝に貢献。そんな池選手が走力強化のためにやっていたのが、重さ14キロのウエイトベストを着て行う坂道トレーニング。
パラリンピック2大会連続出場。パラ・パワーリフティングの三浦浩選手。練習を見せてくれるとやってきたのは、なんと自宅のトイレをトレーニングルームに改造。しかも、車いすごと懸垂。
アテネからパラリンピックに4大会連続出場。
5つのメダルを獲得してきた水泳の鈴木孝幸選手。平泳ぎで見せる動きは、まるで「蛇」。このうねりを生み出す練習が背中を3か所に区切る独自のストレッチ。高速で行うことで水の抵抗が減りスピードアップ。泳ぎ方も練習も唯一無二。
冬季パラリンピックに4度出場、アルペンスキーの三澤拓選手。
雪の斜面を高速滑降!そのスピードを支えているのが、徹底した右足トレーニング。一切の妥協を許さない独自の練習だった。
続いては、まったく違う競技でも結果を残すスゴイ人たちを表彰。
「あの競技でもスゴイで賞」。
リオパラリンピック陸上400mで銅メダルを獲得した重本沙絵選手。ライバルを一瞬で置き去りにする圧倒的なスタートダッシュ。この瞬発力の原点はハンドボール。高校総体でベスト8。
やり投で60m65の日本記録を持つ山﨑晃裕選手。そのパワーをはぐくんだのは野球。高校でも左腕一本で大活躍。2014年には障がい者野球の世界大会に出場。8打数4安打の大活躍で最優秀選手に。
他の選手を圧倒するスタートダッシュを武器に平昌パラリンピックで金と銅2つのメダルを獲得したスノーボードの成田緑夢選手。東京パラリンピックを目指し、陸上の走り高跳びを始めると、日本新記録で見事優勝。
一方、平昌パラリンピックで5つのメダルを獲得したアルペンスキーの村岡桃佳選手は、車いす陸上に本格的に挑戦。すると、取り組み初めてわずか2か月後の大会で、そのポテンシャルをすぐさま発揮。当時の、日本新をマークし、現在も記録を伸ばしている。
水泳の全盲クラス400m自由形で世界トップクラスの実力を誇る富田宇宙選手。彼も意外な競技の実力者。それは、競技ダンス。全国大会に出場したこともあったとか。ダンスで鍛えた体幹が水泳にも役立っているんだそう。
今、パラスポーツ界で大注目。
男子選手相手にプレーするスーパーガールたち。続いての賞は『男子顔負けのプレーで賞』。
視覚に障がいのある選手たちがプレーするブラインドサッカー。普段クラブチームでは男子に交えてゴールを決めている菊島宙選手。去年行われた世界選抜との対戦でも、ディフェンス3人をすり抜け、先制ゴールを奪うと、今度は華麗なルーレットからの・・・右足。 その後も怒涛のゴールラッシュ。終わってみれば、なんと圧巻の9ゴール。まさに男子顔負けの得点力。
続いては車いすバスケットボール女子日本代表、藤井郁美選手。北京パラリンピックでは個人の得点ランキングで3位になった世界屈指のポイントゲッター。その武器はディフェンスが密集しないアウトサイドからのシュート。男子選手とプレーしても、自慢の得点力は健在。スペースに走り込み、華麗にゴール。
車いすラグビー日本代表、唯一の女子選手が倉橋香衣選手。国際試合では試合の流れを読んで相手より先に動くディフェンスが彼女の武器。
アスリートの活躍を支える家族や仲間たち。
選手たちは感謝の想いを胸に最高のパフォーマンスを誓う。そんな強い絆に贈る賞が『無敵の絆で賞』。
リオパラリンピック女子57キロ級で銅メダルを獲得した、視覚障がい柔道の廣瀬順子選手。彼女を支えるのはコーチでもある夫の悠さん。悠さんも視覚障がい柔道の選手。境遇も似ているお二人。
廣瀬「昔やりすぎて練習が二人とも嫌いなんですよ。だから行く前の練習嫌だなという気持ちとかもすごいわかってくれて。わたしは全然幸せです。」
家事はできるほうがやるというのが廣瀬家のルール。この日の昼食は順子さんが作る。
週に3日行うランニングも仲良く一緒に。まさに二人三脚で進化を続ける二人。
車いすバスケットボール日本代表のエース、藤本怜央選手。どのエリアからでもゴールを射抜くシュート力を携えてドイツ・ブンデスリーガにも挑戦。そんな彼を支えているのが独学でスポーツフードアドバイザーと食育アドバイザーの資格を取得した妻の優さん。
藤本「妻も一緒に覚悟を決めながら支えてくれているんで、この感謝はどう返すか。そのためにやりたいなと思っているこのモチベーションが今のすべてですね。」
続いては走幅跳、全盲クラスの高田千明選手。初めて出場したリオパラリンピックでは8位入賞。そんな彼女を支えているのが家族の存在。夫の裕士さんは聴覚障がい者。夫婦でお互いの障がいを補う。
2年前の取材でお手伝いしていたのは8歳の息子、諭樹くん。お父さんと会話をするため、手話も使いこなす。家族みんなで支え合う無敵の絆。
動物との絆を見せてくれたのは国内敵なしの実力を誇る、パラ馬術の高嶋活士選手。番組では愛馬ケネディとの絆に密着。パラ馬術の選手は馬のケアをすべて自分で行う。ケガや病気を未然に防ぐため健康状態のチェックもかかせない。
愛馬との揺るぎない絆が生み出す息のあった演技。まさに人馬一体。
ブラインドマラソンの道下美里選手。リオパラリンピックでは銀メダルを獲得。今年2月には自身が持つ世界記録を更新。東京パラリンピック金メダルの大本命。右目は全く見えず、左目は光や色がわずかにわかる程度。そんな彼女を支えてくれるのが『チーム道下』のメンバーたち。練習や試合などで道下選手の目となり伴走を務める。チーム道下のメンバーは年々増え、いまや100人以上。
そんな、道下選手からメッセージが。
道下「上田さん!『無敵の絆で賞』ありがとうございます!たくさんの方にチーム道下の存在をしっていただけたことも受賞理由になっているんじゃないかなと思います。さらに色んな人とつながっていけるように、もっともっとテレビで放送してくださーい!」