ストロングポイント

毎週日曜 17:30~18:00放送

放送内容

第98回 総集編

2017年12月30日 放送

2020年 東京パラリンピック開幕まであと969日!今年、番組では50回にわたり、パラアスリートたちのストロングポイント、そして素顔に迫った。
今回は、そんな2017年をしめくくる、ストロングポイント総集編。テーマは「変化」!2020年、東京を目指す彼らは、一体何を変え、どう進化したのか?


『どん底を味わったキャプテン』
雨の中、練習を繰り返すのが、ブラインドサッカー日本代表のキャプテン・川村怜選手。リオではアジア予選で敗退。日本代表チームは、パラリンピックの舞台にすら立てなかった。さらに今年3月、パラリンピック4連覇中の王者・ブラジル代表との親善試合では、サッカー王国の力をまざまざと見せつけられ、悔しいノーゴールに終わった川村選手。
川村「全てにおいて自分がレベルアップしないといけない。コーチに1対1で見てもらえることは自分にとっては大きな変化だと思う」
川村選手は、今まで行っていなかったマンツーマンのトレーニングを代表コーチに打診。シュートのバリエーションを増やす練習を始めた。そして今月、マレーシアで開催されたアジア選手権。取り組んできた『変化』が試される大会である。川村選手はこの大会、日本代表全4得点中、3得点をマーク。それでも、川村選手に「満足」の2文字はない。
川村「もっと点をとれるチャンスがあったので、自分が点を取っていればもっと楽な展開になっていた。しっかりと努力していきたい」

『進化するヒロイン』
彼女が情熱を燃やすのはカヌー。二十歳の新星・瀬立モニカ選手。競技歴わずか1年で日本のトップに躍り出た彼女、去年のリオパラリンピックでは初出場ながら、見事8位入賞を果たした。
競技は200mの直線水路でタイムを競うスプリントレース。もてる筋力をフルに活かし、全力で漕ぎ続けるハードな競技である。
瀬立「どんな状況でも1分が出せる状況を作っていきたい」
1分とはリオパラリンピックの銅メダルに相当するタイム。瀬立選手は目標の1分を達成するため、ある取り組みを始めた。
瀬立「今までは、結構後ろからだったのが、それをもっと前からにして、漕ぐ位置・漕ぐ距離を伸ばした」
その結果、200メートルの競技中、漕ぐ回数は、20回近くも減り、スピードアップに成功!しかし漕ぐ回数が減った分、1かきに、大きなパワーが必要なため体に負担がかかる。
瀬立「めっちゃ、しんどいです。なので、同時に筋力トレーニングを取り入れた」
昨年と比べると肩まわりの筋力の「変化」は、一目瞭然。その甲斐あって、9月の大会で優勝。目標の1分には届きませんでしたがリオの記録から6秒ちかくタイムを縮めた。そんな彼女が見据えるものは、ただ一つ。
瀬立「もちろん、メダルを取ることです。メダル取りたいな」

『健常者に一人立ち向かったエース』
パラアーチェリー、上山友裕選手。去年、リオパラリンピックに初出場すると、日本人トップの7位入賞。上山選手が今年取り組んだ「変化」は、
上山「だいたい3秒。(矢を)リリースするのがベストです」
コーチ「アーチェリーは、朝から夕方まで長い時間試合がある。体力の温存が出来るので、早くうつのが重要」
上山選手が挑んだ全日本社会人選手権。健常者が集う国内トップの大会にパラアスリートとして、ただ1人参加した。
上山「ベスト16までに入れば、パラリンピックでメダルがとれるレベル」
上山選手は決勝ラウンドを勝ち上がり、次を勝てばベスト16というところで、昨年の覇者、杉本選手との対決。練習を重ねた早うちを試みますが、健闘むなしく137対131で敗れた。
上山「この経験をパラの世界でぶつけて、東京の金メダルにつなげたい」

『全盲のママさんジャンパー』
走り幅跳び、高田千明選手。去年のリオパラリンピックでは、走り幅跳び「全盲クラス」で自身の日本記録を更新する4メートル45をマークし、8位入賞。100メートルでも日本新をマークした。高田選手に変化をアドバイスしたのは、元オリンピック代表で日本記録保持者の井村コーチ。
踏切のフォーム作りに着手した。そして、6月に行われた大会で、自身の持つ4メートル45の記録を更新する4m47の日本新記録をマーク。指摘を受けていた膝の曲がりも、以前より改善されている。
高田「感覚的にあれくらい跳べるのがいつもの通り。あれで4メートル47なのかって感じ」
高田選手のジャンプは、まだまだ進化している。

  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
BS日テレ